音符の入力

最終更新は 6 年前
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    MuseScore ではいろんな方法で記譜ができ、簡単に 入力デバイス入力モード を変えることができます。

    ニュー・スコア・ウィザード を終えると、新しいスコアの小節全てが全休符で埋められた状態です。
    Empty score

    小節に音符を入力してゆくにつれ、全休符はその小節の残り部分を埋める休符に代わってゆきます。
    Entering notes

    MuseScore では 声部 を使って同じ拍に異なるリズムを並行させることができます。
    Voices

    基本の音符入力(ステップ-タイム)

    この項では、コンピュータ・キーボードを使って音符・休符を入力する基本を紹介します。打楽器については、ドラム記譜 で詳しく説明します。

    ステップ 1: 開始位置

    最初に、音符入力を開始する位置の音符・休符を選択します。開始位置を指定しない場合、カーソルは音符入力を開始した時のスコアの位置になります ("ステップ2" 参照)。

    ステップ 2: 音符入力モード

    次のどちらかの方法を使って 音符入力 モードに入ります:

    • 音符入力ツールバー の一番左にある "N" ボタンをクリック
    • コンピュータ・キーボードの N キーを押す

    音符入力 モードを抜けるには、次のいずれかの方法を使います:

    • N キーを押す
    • Esc キーを押す
    • ツールバーの "N" ボタンをクリック

    ステップ 3: 音符・休符の長さ

    音符入力 モードのまま、次のどちらかの方法を使って選びます:

    • 音符入力ツールバー のアイコンの中の該当するものをクリック
    • 下に説明するキーボード ショートカット の該当するキーを押す

    : 連符の入力については 連符 を参照ください。

    ステップ 4: 音高の入力

    • A–G を使って音符を入力するには、コンピュータ・キーボードの該当するキーを押す。
    • 休符を入力するには、0 (ゼロ) を押す。

    音符入力モードではなくても、音符・休符を選択している状態にある場合であれば、この方法が使えます。新しくスコアを作成したときには自動的に音符入力モードになってスコアの最初に位置しますから、音符入力モードに入る操作は要りません。

    : MuseScore での音符入力は既にある音符・休符を 上書き します。挿入 したい場合には、コピーと貼り付け を使うなどして、予め場所を開けておきましょう。またどこでも 小節の操作: 挿入) を行うことができます。

    入力機器

    コンピュータ・キーボード はもちろんのこと、音符・休符の入力に マウス, MIDI キーボード仮想ピアノキーボード を使うことができます。

    コンピュータ・キーボード

    この項では上記の 音符入力の基本 を更に拡張するとともに、コンピュータ・キーボードでの音符・休符の入力に利用可能なコマンドの全てを説明します。

    音価

    音価 のショートカットキーは次の通りです:

    • 1: 64分音符 (hemidemisemiquaver)
    • 2: 32分音符 (demisemiquaver)
    • 3: 16分音符 (semiquaver)
    • 4: 8分音符 (quaver)
    • 5: 4分音符 (crotchet)
    • 6: 2分音符 (minim)
    • 7: 全音符 (semibreve)
    • 8: 倍全音符 (breve)
    • 9: 四倍全音符(longa)
    • 0: 休符
    • .: 選んだ音価に付点を付けします
    音符・休符の入力

    対応する文字をキーボードでタイプすることで音高を入力: C D E F G A B C とタイプすると:

    Notes: C, D, E, F, G, A, B, C

    : キーボードを使っての音符入力では、MuseScore は最後に入力した音符の音高に近い上下位置にします。

    休符を入力するには "0"(ゼロ) をタイプします。例として C D 0 Eと入力すると次のようになります。

    C, D, rest, E

    : ツールバーでで選択して音価は、音符・休符の両方に適用されます。

    付点を付けるには、音価を選んだ後に . キーを押します。
    例として 5 . C 4 D E F G A と入力すると:

    Dotted quarter note: C, eighth notes: D, E, F, G, A

    音符を上下に移動

    音符を半音上・下に移動するには:

    音階で1音上・下に移動するには:

    • Alt+Shift+Alt+Shift+.

    1オクターブ上・下に移動するには:

    • Ctrl+ (Mac: +)・Ctrl+ (Mac: +)
    臨時記号を加える

    上記のように矢印キーを使って音符を上下させると、必要な臨時記号は MuseScore が自動で生成します。臨時記号を手動で加えるには 臨時記号 を参照ください。

    コード

    既に入力した音符にコードとなる音符を加えたい場合:

    • Shift を押しながら AG を入力

    例として C D, Shift + F, Shift + A, E F とタイプすると:

    C, D minor triad, E, F

    : 異なる長さの音符を重音とするには、別の 声部 が必要です。

    キーボードショートカット

    他にも音符入力モードで利用できる便利なショートカットキーがあります:

    • (上): 選択されている音符の音高を半音上げる (♯を使う)
    • (下): 選択されている音符の音高を半音下げる(♭を使う)
    • Alt+1-9: 現在の音符のユニゾンから9thまでの音程で音符を加える
    • J: 異名同音記譜を切り替える 臨時記号 を参照ください。
    • Ctrl+J (Mac Cmd+J): 異名同音記譜を切り替える 臨時記号 を参照ください。
    • Alt+Shift+: 調号に基づき一音上に
    • Alt+Shift+: 調号に基づき一音下に
    • R: 最終位置で選択した音符を複製
    • Q: 最後に入力した音符の音価を半分に
    • W: 最後に入力した音符の音価を倍に
    • Shift+Q (version 2.1から): 付点分短くする (例: 付点四分音符は四分音符に、四分音符は付点八分音符に)
    • Shift+W (version 2.1から): 付点分長くする (例: 八分音符は付点八分音符に、付点八分音符は四分音符に)
    • Backspace: 最後に入力した音符を削除
    • Shift+: 最後に入力した音符をそのひとつ前の音符と入れ替える
    • Shift+: Shift+ で移動した音符を、それに続く音符と入れ替える
    • X: 符尾の上下方向転換 (インスペクター で自動の設定に戻せます)
    • Shift+X: 符頭の位置を左右反転 (インスペクター で自動の設定に戻せます)

    マウス

    マウスを使っての音符入力は易しいですが、沢山の音符を入力するには早さ不足かもしれません。

    ツールバーで音価を選び、スコア上でクリックして音高を定めます。音符入力モードでカーソルをスコア上で動かすと、その時点で加えることになる音符・休符のプレビューが示されます。

    MIDI キーボード

    MIDIキーボードを使って音符を入力することもできます。

    1. MIDIキーボードを接続しコンピュータで使用可能な状態にしておきます。
    2. MuseScoreを起動します。
    3. 新しいスコアの作成 へ進みます。
    4. 開始する小節の、入力したい位置の休符を選択します。
    5. Nキーを押して音符入力モードにします
    6. 音価を選択します。例えば5を押すと4分音符が選択されます。詳細は 上部を御覧ください。
    7. MIDIキーボードで入力したい音を押します。

    これで、MIDIキーボードで押した音がスコアに入力されます。

    注意: MIDIキーボードでは単音入力または同時打ちで和音を入力できます。この入力モード(多くの場合「ステップタイム入力」と呼ばれる)は高速かつ信頼性も高いです。他の記譜ソフトでは、演奏をそのまま記録する「リアルタイム入力」と呼ばれる機能を搭載する製品がありますが、一般的にこの方法は信頼性に欠けます。MuseScoreは音符入力の正確性を重視しています。

    複数のMIDI機器が接続されている場合、MuseScoreで使用する装置を選択する必要がります。手順は、メインメニューから 編集環境設定... (Mac: MuseScore環境設定...)と進みます。環境設定ダイアログでは、I/Oタブを開き、”PortAudio"の設定を使用するMIDI機器に変更してください。

    仮想ピアノキーボード

    ピアノキーボード を画面に表示させ、それを使って音符入力をすることもできます。

    • 表示をオン・オフするトグルスイッチは: P を押します。 (あるいは 表示ピアノキーボード)
    • キーボードのサイズを変えるには: Ctrl (Mac: Cmd) を押したまま、マウスのスクロールウォイールを上下します。

    音符入力の方法は、MIDIキーボード と類似しています。単音なら該当するキーをクリックします。コードを入力するにはまずコードのうちの1つの音を入力し、Shift (version 2.1 より前なら、Ctrl (Mac: Cmd) を押したまま他の音をクリックします。

    入力モード

    ステップ・タイムリピッチ モードに加え、MuseScore 2.1 では他に3つの入力モードがあります(下記のリンクをご参照)。これら全ては音符入力ツールバーの左にある "N" ボタンをクリックすればアクセスできます。

    Note entry modes

    音域外の音符の色付け

    演奏可能音域内の音符は黒の音符で表現されますが、通常の音域を超えている音符は赤で表現されます。いくつかの楽器では奏者の技量により演奏可能な音域が違うため、初心者やアマチュアレベルでは演奏困難な音域を暗い黄色で、プロでも通常演奏できない音域は赤で表現されるように設定されています。

    Notes out of range

    この色付けは、画面上での確認用であるため、印刷する場合は通常の色(黒)になります。音符への色付けを停止するには、メインメニューから 編集環境設定... (Mac: MuseScore環境設定...)と進み、音符入力 タブを開きます。そして、"使用可能な音域外の音符に色を付ける" のチェックを外します。

    小音符

    1. 小さくしたい音符を選びます。
    2. インスペクタ ウィンドウで "小" の表示のボックスをチェックします。音符のセクションにあるチェックボックスは単音の符頭のサイズのみです。コードのセクションにあるチェックボックスは、符頭、符幹、連桁と符尾全部を変更します。

    初期設定では通常サイズの70%の大きさです。この設定を変更するには、スタイル一般サイズ の "小音符のサイズ" で行います。

    入力済音符・休符の変更

    長さの変更

    一つの音符・休符の長さを変更するには:

    1. Esc を押すなどして 音符入力モード には居ず、音符などを選択していないこと確実にします。
    2. 音符あるいは休符をクリックし、音価のショートカットキーを使うかツールバーの音価のアイコンを選択すれば、その音符・休符は選択した音価に代わります。

    長さが長くなる場合にはそれに続く音符や休符を上書きすることになり、長さが短くなる場合には続く音符・休符間に休符が追加されます。

    例: 16分休符3つを1つの付点8分休符に変える場合:

    1. 最初の16部休符をクリックし、
    2. 4 をクリックして8分休符に変化させ、
    3. . をクリックして付点8分休符に変えます。

    長さがより長くなるので、それに続く2つの16分休符を上書きします。

    音高の変更

    一つの音符の音高を変更するには:

    1. 音符入力モード には居らず、音符を選択していないことを確かめます。
    2. 変更したい音符を選択して、次のいずれかの方法を採ります:
      • マウスを使って符頭を上・下にドラグ;
      • キーボードの矢印キーを押す: (Up) ・ (down);
      • (A…G) の文字キーを押す。オクターブを変更するには Ctrl+Ctrl+ (Mac: Cmd+Cmd+) を使います。

    異名同音に変えるには、その音符を選択し J コマンドを使います。詳細は 臨時記号 を参照ください。

    あるフレーズの音符すべてを一定の音程で変更するには、移調 を使います。

    あるフレーズを、リズムはそのままで別の音高のフレーズに変更するには、リピッチ モード を使います。

    不適切な臨時記号を多く含んでいる場合には、自動補正コマンドを試してみましょう(see 臨時記号: 自動補正)。

    休符を音符に、音符を休符に変更

    同じ音価で休符を音符に変えるには:

    1. 音符入力モード (Esc to exit) には居ないことを確かめ、
    2. その休符を選択し、
    3. したい音符の音高を A–G の文字キーで選択します。

    同じ音価で音符を休符に変えるには:

    1. 音符入力モード (Esc to exit) には居ないことを確かめ、
    2. その音符を選択し、
    3. 0 (ゼロ)キーを押します。

    音符のプロパティ

    参照

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