ページの設定 では、ページサイズ・ページ余白・スケール など、スコア全体の大きさを調整することができます。フォーマット→スタイル… と並び、MuseScore におけるレイアウト関連の主要ツールの一つです。
ページの設定 ダイアログを開くには、メニューから フォーマット → ページの設定.... を選びます。
ここで用紙を、例えばレターサイズやA4などの標準から選ぶか、あるいはラジオボタンで mm か inch を選んで高さと幅を指定します。初期設定のページサイズは国指定により異なり、日本では A4 が標準です。
楽譜を「縦」 か「横」にするかもラジオボタンで選べます。「両面印刷」を選べば本のように左右ページのの余白が偶数・奇数ページで反転する設定になります。下記 ご参照ください。
奇数ページの余白 と 偶数ページの余白 の設定で、印刷領域を指定できます。楽譜周囲の余白の設定に関連し、例えばヘッダー・フッターの位置は、その余白を基に算定されます。
"ページサイズ”の下の方にある "両面印刷" を選ぶと、対になる奇数・偶数ページに異なった余白を設定できます。"両面印刷" のチェックを外せば単一の余白設定が全ページに適用されます。
印刷ではなく画面上でスコアのページ余白を表示するには、表示→ページ余白の表示 を選びます。。
スケール プロパティでスコアのサイズを伸縮できます。
MuseScore では例えば符頭、符幹、臨時記号や音部記号などスコアの要素の大きさを、譜表のスペース (省略記号 sp) と呼ぶ尺度で規定しています( Glossary ご参照)。1 スペース (1sp) は、譜表の2本の線の間の距離、あるいは 5 線の幅の4分の1 です。
"譜表のスペース" 設定を変更すると、すべてのスコア要素がそれに応じ、適切な配置が維持されます。例外は テキスト で、"スケール" の設定に関わらない 絶対値 での設定です。
注: "スケール" を変更しても、1ページ当たりの段数が常に変わるわけではありません。段の間隔は、"最小段間隔" と "最大段間隔" の間でのみ変化するためです。(フォーマット→スタイル...→ページ をご参照ください。)
表示をインチ、ミリメートルのどちらかにするかを選べます。
そのスコアの最初のページのページ番号を設定します。1 より小さいページ番号は表示/印刷されません。例えば "最初のページ番号" を -1 とすると、第1ページ (ページ番号 -1)と第2ページ (ページ番号 0) にはページ番号は表示されず、ページ番号 1 は第3ページに表示されます。
全要素に適用 ボタンは、メインスコアではなく パート譜 を変更した場合に利用できます (詳細は パート譜の抽出 をご参照ください)。1つのパート譜でページ設定を変更し他全てのパート譜を同じ設定にしたい場合、このボタンを使えば全パート譜を一挙に変更できます。