タイムラインは2017年の Google Summer of Code の一部として開発され、MuseScore 3.0 で初めて導入されました。
タイムラインは、小節番号と楽器名の順でスコアの概要を表示する閲覧ツールです。
タイムラインの左上角にあり、メタ行の名称です。
タイムラインの左下角にあり、主グリッドの行の名称です。
タイムラインの右上角にあり、そのスコアのメタ値です。
タイムラインの右下角にあり、複数の "セル" (スコア上の各譜表の各小節)があります。
メタとはスコア上の音符以外の要素であって、スコアにとって重要なもの(テンポ、拍子記号、リハーサルマーク、調号、縦線、および、Jumps and Markers)です。
タイムラインの中で小節を選択するには、セルの上でマウスボタンを押します。選択したセルの周りは青色の四角で囲まれ、スコア上でも該当する小節が選択されます。スコアは選択された小節がある位置の表示になります。
主グリッドで、Shift を抑えながらマウスの左ボタンを押しドラグすると、選択の青い四角が現れます。マウスボタンを離す際、青い四角の中のセル全てが選択され、スコア上のそれら小節も選択されています。
セルの一つが既に選択されている状態で Shift を押したままタイムライン上の他のセルを選択すると、そのセルまで選択範囲が広がり、スコア上も同様です。
セルがまったく選択されていない状態で Ctrl を押したまま一つのセルを選択すると、その小節全体が選択されます。
Ctrl を押しながら主グリッドあるいはメタ行のどこかをクリックすれば、その時点での選択が全て解除されます。
タイムライン上でメタ値を選択するには、スコアの中で該当するメタ値を選択しておきます。
マウスホイールを上・下にスクロールすると、それに応じて下・上に主グリッドと楽器ラベルが動きます。メタラベルとメタ行は動きません。
Shift を押したままマウスホイールを上・下にスクロールすると、それに応じて左・右に主グリッドとメタ行が動きます。メタラベルと楽器ラベルは動きません。
Alt を押したままマウスホイールを上・下にスクロールすると、それに応じて左・右に主グリッドとメタ行が、Shift スクロールより早く動きます。メタラベルと楽器ラベルは動きません。
タイムラインの内容をドラグするには、マウスの左ボタンを押したまま動かします。
小節メタの隣にあるメタラベルのすべては、いろんな方法で再配置できます。メタラベルの一つの上にマウスカーソルを動かすと、小さな上・下矢印が現れます。上矢印の上でマウスの左ボタンをクリックすると、一つ上のメタラベルと入れ替わります。下矢印の上でマウスの左ボタンをクリックすると、一つ下のメタラベルと入れ替わります。
タイムライン上のメタ情報を全てそのままにしたままメタラベルを全て隠したい場合、小節メタの上にマウスを動かすと矢印が現れます。その "上" 矢印の上で左マウスボタンをクリックすると、その時点で見えていた行が消えて1行だけになり、そこにメタ値が寄り集まります。"下" 矢印の上でマウスの左ボタンをクリックすると、再びメタ行に広がります。
非表示であるかないかにかかわらず、タイムラインではすべての楽器が表示されます。この相互機能を開始するには、マウスカーソルを楽器ラベルの上に移動します。そのラベルの右端に小さな "目" が表示され、スコア上でその楽器が表示の状態であれば目は開いていて、非表示なら閉じています。その目は表示・非表示のトグルスイッチで、マウスの左ボタンでクリックします。
スコアをズームイン、ズームアウトするには Ctrl を押したままマウスホイールを上・下にスクロール (Mac: Cmd + scroll) します。
コンテキストメニューを表示するには、タイムラインの上を右クリックします。次の場所で3つのコンテキストメニューがあります。メタラベル、楽器ラベル、メタ行
メタラベルの上でマウスの右ボタンをクリックすると、対象となるメタラベルと "全て隠す" と "すべて表示する" の選択しが表示されます。メニューでの各メタラベルにはその隣にチェックボックスがあり、タイムラインで表示するかどうかを選べます。"全て隠す" を選べば小節メタ以外のメタラベルは全て非表示となります。"すべて表示する" を選べば全部のメタラベルが表示されます。
メタ行の上でマウスの右ボタンをクリックすると、メタラベルと同じコンテキストメニューが表示されます。
楽器ラベルの上でマウスの右ボタンをクリックすると、"楽器の編集" のコンテキストメニューが表示されます。それを選ぶと 編集>楽器... あるいはキーボードショートカット I を押すのと同じダイアログに導かれます。