キーボードやマウスを使って、MuseScore 内の要素を選択できます。 選択対象には、単一の要素、不連続である可能性のある個々の要素のリスト、または要素を含む小節と譜表の範囲があります。 コマンドには、単一の要素またはリストに対してのみ機能するもの、ある範囲にのみ機能するもの、どれにも適応するものもあります。 特定のコマンドの解説では、どのタイプの選択が対象なのかを説明する必要があります。
選択すると、要素は青色 (または要素が属する声部に定義されている色) で表示されます。
範囲選択の場合、範囲全体を囲む青い長方形が表示されます。
マウスで 1 つの要素を選択するには、単純にクリックします。
キーボードで 1 つの要素を選択するには、カーソル キーを使用してその要素にnavigateします。 MuseScore には、音符入力モードを除いて、選択とは別の "カーソル" という別個の概念がないことに注意してください。 通常モードでは、移動中に左右のカーソル・キーで要素を 1 つずつ選択するため、技術的にはカーソルがなくても選択自体は同様に機能します。
カーソル キーは単独では、音符と休符のみをナビゲートします。Alt と組み合わせると、アーティキュレーション、ダイナミクス、その他の記号を含むすべての要素をナビゲートします。
音符は通常、符頭、符幹、符尾、付点、臨時記号など複数の要素で構成されています。単一の音符を操作するほとんどのコマンドでは、符頭自体を選択することが期待されています。
コードを構成するそれぞれの音符は、1 つの符幹と符尾を共有しています。 単一の音符でも、これらの複数の要素で構成されているという意味で"コード"と見なすことができます。
コードを完全に (符頭と符幹およびその他の要素すべてを含んで) 選択するには、まず現在何も選択されていないことを確かめ (確実にするにはEscを押します)、コードをShift+クリック します。 これにより、コードを包含する範囲選択ができます。
選択には、存在する場合は他の声部の内容も含まれる可能性があることに注意してください。ただし、必要に応じてそれを回避する方法については、範囲選択からの要素の除外に関するセクションを参照してください。
複数の要素が重なっている場合、クリックすると一番上の要素が選択されます。 現在選択されている要素の下にある要素を選択するには、Ctrl+クリック します。 これにより、現在選択されている要素が選択解除され、その下にある次の要素があれば選択されます。 したがって、Ctrl+クリック の操作を繰り返すと、重なり合う要素のセットを循環できます。
各要素を個別に選択して手動で要素をリスト選択することも、コマンドを使用して特定の要素に類似した要素を選択することで自動的に要素をリスト選択することもできます。
選択した要素のリストに要素を追加するには、Ctrl+クリック します。 要素が既に選択されている場合、Ctrl+クリック すると、選択した要素のリストから削除されます。
Ctrl+クリック で、範囲選択 に個々の要素を追加/削除できます。その過程で、選択がリスト選択に変換されます。
選択したい要素が譜表の外にあって他の要素から離れている場合は、Shift+ドラッグ して目的の要素の周りに選択ボックスを描画することで、リスト選択を作成できる場合があります。 ただし、音符や休符が含まれている場合は、代わりに範囲選択が実行されます。
スコア全体または特定の譜表で特定の種類の要素をすべて選択するには:
1. その要素の一つを右クリックし、
2. 表示されるメニューで、「選択」→「類似」または「選択」→「この譜表で類似」の必要な方をクリックします。
範囲内で特定のタイプの要素すべてを選択するには:
1. 最初のその要素をクリックし、
2. 最後の要素を Shift+クリック するか
--あるいは--
類似の要素についてより複雑な選択を行うには:
1. (オプション) 範囲選択を実行し、
2. 要素の一つを右クリックして、
3. 表示されるメニューで、[選択] → [その他] をクリックします。
結果のダイアログ内で目的のボックスをチェックします (以下を参照)。
選択ダイアログで使用できるオプションは、右クリックした要素のタイプによって異なります。
特定の音符の選択オプションは次のとおりです:
* 同じ符頭: 同じ符頭グループ (標準、クロス、スラッシュなど) を持つ音符
* 同じ音高: ピッチ名、臨時記号、オクターブが同じ音符
* 同じ弦: 同じ弦の音符 (タブ譜のみ)
* 同じ種類:同種の音符(通常、ACCACCATURA、APPOGGIATURA)
* 同じ音符の種類: 付点や連符の存在を考慮しない、同じ長さの音符
* 同じ長さ: 実際のデュレーションが同じノート
* 同じ音: オクターブを考慮しない、同じ音名で臨時記号の音符
* 同一の譜表: 同じ譜表内の音符
* 同一の声部: 同じ声部の音符
* 選択範囲内: 現在の選択範囲内の音符
* 同一の段: 同じシステム内の音符
タイプ固有の選択オプションに加えて、ダイアログの下部にすべての要素タイプに共通の操作オプションがあります。 これらは、選択した要素に何が起こるかを制御します。一度に選択できるのは、これらのうちの 1 つだけです。
範囲選択には、特定の譜表セット全体の特定の開始時間位置と終了時間位置のすべての要素が含まれます。 これは、コピーと貼り付けなどの操作の通常の開始点です。
マウスだけで小節と譜表の範囲を選択するには、Shift+ドラグ して周囲に長方形を描きます。 これは、一度に画面に収まる比較的小さな選択に対してのみ実行可能であることに注意してください。
より柔軟な選択方法として、マウスとキーボードの組み合わせを使用します:
1. 目的の選択範囲の最初の音符または休符をクリックし、
2. 最後の音符または休符をShift+クリック します。
クリックとShift+クリック の間に、[ナビゲーション コマンドを使用してスコアを配置できます。これにより、複数のページにまたがる選択を行うことができます。
この方法は、初めに最後の音符/休符をクリックしてから、終わりの音符/休符をShift+クリック する場合と同様に機能します。
キーボードを単独で、または主に使用して範囲を選択することもできます:
1. キーボード・ナビゲーションかクリックを使って、最初の音符か休符を選択し、
2. Shift を押しながらキーボード ナビゲーションを使って、移動しながら選択範囲を拡張します。
使用できるコマンドは次のとおりです:
* Shift+Left と Shift+Rightで、選択範囲を一度に 1 つの音符か休符へ拡張します。
* kbd>Shift+Ctrl+Left と Shift+Ctrl+Rightを使っつて、一度に 1 小節づつ選択範囲を拡張します。(Mac: Cmdを Ctrlに代えて使います。)
* Shift+Up と Shift+Down で一度に 1 譜表ずつ選択範囲を拡張します。
* Shift+Home と Shift+End は、システムの先頭または末尾に拡張します。
* Shift+Ctrl+Home と Shift+Ctrl+End でスコアの先頭または末尾に拡張します。 (Mac: Cmdを Ctrlに代えて使います。)
MuseScore には、コマンドを選択するための特別なコマンドがいくつか含まれています:
* 編集→すべて選択 または Ctrl+A (Mac: Cmd+A) でスコア全体を選択
* 編集→セクションを選択して、スコアの現在のセクションを選択します (前のセクションと次のセクションの間のすべてが切れます)。
範囲選択を含む特定の操作では、特定のタイプの要素を選択から除外したい場合があります。 たとえば、フレーズの音符、休符、およびその他のほとんどの記号をコピーして、歌詞をスキップしたい場合があります。 または、複数の声部があるパッセージで、声部 1 以外のものをすべて削除したい場合があります。範囲選択から特定のタイプの要素を除外するには:
1. 範囲選択を通常の通りに実行し、
2. 「表示」→「選択フィルター」で選択フィルターを開いて、
3. 選択から除外する要素タイプの横にあるチェックマークを外します。
声部 1 を除外すると、他の声部で内容のない小節は選択できなくなりますのでご注意ください。 そのため、ボイス 1 を除外する操作を行った後は、必ずボイス 1 を復元してください。たとえば、ボイス 2 のみをコピーして貼り付けたい場合は、範囲選択を行い、選択フィルターを使用してボイス 1 を除外して「編集」→「コピー」、あるいはCtrl+Cを押し、次に、貼り付け先を選択する前に、ボイス 1 の横にあるチェックボックスを元に戻します。