強弱記号
強弱記号 は音符やフレーズの相対的な音量を示す記号です。記号は、基本やアドバンス ワークスペース の強弱記号 パレット にあります。
追加の強弱記号が マスターパレット (Shift+F9) にあります。
注: スコアの再生時の全体的な音量を調整したい場合には、再生パネル や シンセサイザー の音量スライダーを使います。
強弱記号を加える
スコアに強弱記号を適用するには、次のどちらかの方法を使います。
- 音符を選択して、パレットの強弱記号をクリック(Ver.3.4 の前まではダブルクリック)
- 強弱記号をパレットから音符にドラグ
クレッシェンドやデクレッシェンド については、クレッシェンド・デクレッシェンド をご参照ください。
プロパティの調整
スコアの強弱の既定値は mf (メゾフォルテ) で MIDI ベロシティ 80 (最大値127の中の) に設定されています。スコアの特定の箇所に適用されている強弱記号により、ベロシティ(その結果として音量)はこの値より小さく、あるいは大きくなります。
強弱記号のベロシティを編集するには
範囲の調整
注: 範囲 = その強弱記号が影響するその段の譜表
- 強弱記号を選択し、インスペクタ の 強弱 セクションの中で "強弱の範囲" を選びます。デフォルトは "パート" になっていて、その特定の楽器の譜表全てに影響することを意味します。"譜表" はその強弱記号が付された譜表に影響が限定されます。"段" はその段の譜表全てにその強弱記号が影響することを意味します。
位置の変更 (譜表の上下)
- 強弱記号が一つの場合: その強弱記号を選択し、X をタイプすると位置が反転します。あるいはインスペクタを使います(下記ご参照)。
- その譜表の強弱記号全ての場合:
- 強弱記号の一つを右クリックしてから、[選択] → [現在の譜表のすべての類似した要素] を選びます。
- インスペクタ の中の 強弱 セクションの [配置] で 上 か 下 のオプションを選びます。
- そのスコアにあるすべての強弱記号の場合:
上の説明を参照し、インスペクタの [スタイルに設定] ボタンを使います。
強弱記号をカスタマイズ
強弱記号は、他のテキストと同じように 編集 できます。特殊文字ショートカット で次の記号が使えます。
臨時記号 | Windows & Linux ショートカット | Mac ショートカット |
---|---|---|
ピアノ p | Ctrl+Shift+P | Cmd+Shift+P |
フォルテ f | Ctrl+Shift+F | Cmd+Shift+F |
メゾ m | Ctrl+Shift+M | Cmd+Shift+M |
リンフォルツァンド r | Ctrl+Shift+R | Cmd+Shift+R |
スフォルツァンド s | Ctrl+Shift+S | |
ニエンテ n | Ctrl+Shift+N | Cmd+Shift+N |
Z z | Ctrl+Shift+Z | Cmd+Shift+Z |
またベロシティや範囲などを編集することができます (上記ご参照)。必要なら、結果を カスタムパレット に保存し、将来利用することが可能です。
単音での強弱 / シングルノートダイナミクス (SND)
Version 3.1 から MuseScore は、ベロシティの編集 に加え、スフォルツァンド sfz や フォルテピアノ fp などの単音での強弱をサポートし、インスペクタでベロシティを編集できるようになりました。このフィールドに数値を入力すると、最初に演奏されたベロシティからその数値に応じたベロシティに変わります。 負の数を使用すると、最初の音の後で音量が下がり、正の数だと、最初の音量の後で音が上がります。
外部リンク
- Video tutorial: Lesson 10 - Articulations, Dynamics and Text
- Using Single Note Dynamics (SND) (MuseScore HowTo)
- How to restore correct playback of dynamics and hairpins in an imported MIDI file (MuseScore HowTo)
- Dynamics (Wikipedia)