MuseScore は通常、ページ上で楽譜とテキストをうまく配置しますが、楽譜を大きくしたり小さくしたり、譜表間にスペースを加えたり、ページの小節数を変えたり、テキストを譜表に近づけたり遠ざけたりするなど、調整が必要な場合があります。このような変更を行うには、ページ レイアウトに関して MuseScore がどのように機能するかを理解することが役立ちます。
慣れておく必要のある用語が多く使われています。
譜表は、音符が書き込まれる線と線間の組み合わせです。この用語が MuseScore で使用される場合、スコア全体の中で、特定の楽器の線と線間のセットを指します。次の声楽とピアノのスコアでは、黄色で印されたすべてが 1 つの譜表 (声の譜表) を構成しています。
ピアノやその他の特定の楽器の楽譜では、2 つの譜表が使われます。1 つは主に右手用で、もう 1 つは左手用。この 2 つの譜表の組み合わせは通常波括弧でつながれ、大譜表と呼ばれます。次の抜粋で黄色で印された部分が大譜表です。
文章と同じく、楽譜は左から右、上から下に続きます。ページ全体に表示される楽譜の各行は 段 と呼ばれ、すべての楽器の譜表や大譜表が含まれます。次の例では、黄色で強調表示された領域が一つの段を表しています。
スコア上に 1 つの楽器に対する 1 つの譜表しかない場合でも、ページ全体で読まれる楽譜の行を段と呼びます。次のリード シートでは、譜表は 1 つしかありませんが、3 つの段になっています。
記譜された楽譜のテキストのほとんどは、特定の音符または小節に関連付けられています。ただし、特定の音符または小節に関連付けられていないテキスト (スコアの先頭にあるタイトル、スコアの最後に配置された歌詞、大譜表間または小節間に配置された説明情報) を配置する必要がある場合もあります。MuseScore ではこのために フレーム と呼ばれる要素を使います。縦型フレーム、テキストフレーム、横型フレームがあり、それぞれ特定の用途に最適化されています。水平フレームは、関連するテキストの有無にかかわらず、システム上の小節間の区切りを作るためにも使います。
余白とは、MuseScore が通常楽譜やその他の要素を配置しない領域です。ページ余白は、要素が配置されていないページの上下左右 4 つの端すべての領域です。楽譜余白は、ページの上余白・下余白と、段の最初・最後の譜表の間の、領域です。譜表自体はこれらの余白に配置されませんが、譜表の上または下の音符やその他の記号は配置される場合があります。
MuseScore は、一連のルールとスタイル設定に従って、要素をスコア内に自動的に配置します。これらは、ほとんどの場合、デフォルトで優れた結果を生成するように計画されています。要素間の衝突を回避しながら、標準の記譜方法に従って要素を配置します。MuseScore は、これらデフォルトをカスタマイズしたり、特定の要素のデフォルトを上書きしたりする機能も提供しています。
MuseScore のほとんどの要素には、プロパティ パネルまたは フォーマット→スタイル ダイアログでカスタマイズできるスタイル設定によって決定されるデフォルトの位置があります。要素が譜表の上に配置される場合、位置は譜表の一番上の線からのオフセットとして指定されます。要素が譜表の下に配置される場合、位置は譜表の一番下の線からのオフセットとして指定されます。これらのオフセットは、MuseScore のほとんどの値と同様に、譜表スペース—省略形 sp で表されます。多くの要素タイプでは、上に配置するときに使うオフセットと、下に配置するときに使う別のオフセットを指定できます。また、これらの配置のどれをデフォルトで適用するかを指定できます。
たとえば強弱記号の場合、デフォルトの配置は譜表の下で、譜表の一番下の線からのデフォルトのオフセットは 2.5 sp です。強弱記号を譜表の上下反転すると、デフォルトで譜表線の一番上の線から 1.5 sp のオフセットになります (負のオフセット: -1.5 sp として表されます)。これらの設定はすべて フォーマット→スタイル→強弱記号 にあります。
デフォルトのオフセットは、譜表の下に配置された強弱記号の方が上よりも大きいことに注意してください。これは、オフセットがテキストのベースラインから測定されるためです。
自動配置は MuseScore が特定の要素を自動的に並べるだけでなく、衝突を回避するために使用される一連のアルゴリズムに対して使われる用語です。自動配置がどのように機能するかについての基本的な理解は、調整を行う際に役立ちます。
譜表の上や下に配置された要素のほとんどで、衝突回避は垂直方向に機能します。要素が配置されるとき、MuseScore は最初にその要素のデフォルトのオフセットに従って配置しようとします。その結果、別の要素と衝突する場合は、2 つの要素が重ならないように 1 つが譜表から遠ざけられます。MuseScore は、移動する要素を決定する際に標準の記譜規則に従います。たとえば、テンポ記号は、トリル線に移動するのではなく、譜表のさらに上に移動します。
検出された 最小距離 スタイル設定は、MuseScore がこの方法で衝突を回避するときに要素間に配置する距離を決定します。プロパティ パネルの対応する設定により、必要に応じて個々の要素に対してこれを上書きできます。しかし、以下の 手動で調整 のセクションで見られるように、MuseScore は要素を手動で配置するときにこの値を自動的に調整します。
歌詞やコード記号などの特定の要素について、MuseScore はこれらの要素を垂直方向に移動するのではなく、衝突を避けるべく許容幅を広げます。
MuseScore はまた、特定の要素を垂直方向に整列させようとします。そのため、衝突を避けるためにそのタイプの要素の 1 つを垂直方向に調整する必要がある場合、同じシステム上の同じタイプの他の要素も自動的に調整されます。常に垂直方向に配置される要素には、歌詞とペダル記号が含まれます。強弱記号と松葉が直接隣接している場合は、ペダルの記号と同様に整列されます。
コード記号のスタイル設定で Maximum shift 値を設定してこれを有効にすると、コード記号を垂直方向に整列させることもできます。詳細については、コード記号 を参照してください。
自動配置は、通常、衝突を回避し、要素を整列させるのに適しています。また、要素を手動で配置したい場合は、通常、自動配置を無効にする必要なく、直接配置できます (以下の 手動で調整 を参照)。ただし、自動配置を無効にしたい場合もあります。 たとえば、練習番号はデフォルトで反復番号括弧の上に表示されますが、反復番号括弧がすでに高い位置になっていて下にリハーサル マークを表示する余地がある特定のケースでは、これを逆にしたい場合があります。
この場合、練習番号の自動配置を無効にすると、練習番号が反復番号括弧の下に表示され、反復番号括弧は音符との衝突を自動的に回避できます。
要素の自動配置を無効にするには、要素を選択してから、プロパティ パネルの 自動配置 設定を無効にします。
要素はスタイル設定によって決定されるデフォルトの位置に戻され、他の要素との衝突の検出には含まれません。要素の自動配置を無効にすると、適用されていた垂直方向の配置からも除外されます。
自動配置がデフォルトから要素を表示したかどうかにかかわらず、要素の位置は、ドラグ、カーソルキー、または プロパティ パネルの オフセット フィールドの使用などによって手動で調整できます。詳細については、要素を直接調整する を参照してください。
MuseScore では、衝突の原因となる手動調整を実行することもできます。上記の例では、練習番号を反復番号括弧の下にドラグすると、MuseScore はこれを許可し、その要素の 最小距離 を自動的に負の値に設定するため、自動配置を無効にすることなく効果的に衝突を許可します。
同じタイプの要素は、同じスタイル設定と同じオフセットを持つため、通常はデフォルトで整列されます。ただし、自動配置により、一部の要素が他の要素よりも譜表から遠くに移動する可能性があります。上記の 垂直方向の整列 の説明のように、MuseScore はいくつかのタイプの要素を自動的に配置します。他の要素タイプについては、同じ垂直オフセットを割り当てることで手動で位置合わせできます。
これを行うには、整列させたい要素を選択するだけです (たとえば、最初の要素をクリックし、Shift を押しながら最後の要素をクリックします)。 プロパティ パネル。 たとえば、一連のテンポ記号を譜表の上に揃えるには、それらの垂直方向のオフセットを同じ値に設定する必要があります。 それらが整列されていることを確認し、自動配置がそれらの 1 つまたは複数を最初に表示する原因となる衝突を回避するには、オフセットを十分に大きな負の値に設定する必要があります。
MuseScore には、楽譜全体のサイズと間隔を制御するためのスコア全体の設定が、多数用意されています。以下、これらの設定について説明します。これらのデフォルトを上書きして、個々のシステム ページの水平または垂直の間隔を変更するさまざまな方法もあり、段と水平間隔 と ページと垂直方向の間隔 に説明があります。
楽譜の全体的なサイズを決める設定は、フォーマット→ページ設定にあります。
このダイアログで使われる「単位」はデフォルトでミリメートルですが、インチに変更できます。
デフォルトのページ サイズは、北米と中央アメリカではレター、その他のほとんどの地域では A4 です。
ページ サイズに関係なく、マージンはデフォルトで 15 mm に設定されます。 両面印刷 が有効になっていない場合、奇数ページの余白 設定のみが適用されます。
譜表のサイズは、譜線の間隔によって決まります。五線譜は、譜線の間隔 4 つ分の高さです。MuseScore の他のほとんどすべての値は譜表スペースの単位 (略して sp) で表されるため、この「スケーリング」はスコア全体の設定に影響します。
デフォルトの sp 値である 1.75 mm では、譜表の高さが 7 mm になります。これは、ほとんどのソロ音楽、合唱音楽、小さなアンサンブル スコア、および個々のパートに適した譜表の高さです。譜表のサイズを大きくすると、リード シートや子供向けの音楽にメリットがある場合があります。アンサンブル スコアが大きい場合、すべての楽器をページに収めるために、譜表のサイズを小さくする必要がある場合があります。 MuseScore は、多くの楽器のスコアを作成するときに譜表スペースを自動的に調整し、最初にすべての譜表がページに収まるようにします。自動配置の結果、衝突を避けるために譜表間に追加のスペースが追加される場合は、楽譜を追加するときにこの値をさらに調整する必要がある場合があります。
標準の OK と キャンセル ボタンに加えて、このダイアログには次のものも含まれています。
MuseScore がすべての楽器を 1 ページに収めるために譜表サイズを自動的に縮小した大規模なアンサンブル スコアでは、ページ設定をリセットすると、標準の譜表スペースのデフォルトである 1.75 mm に戻ります。
音符の水平方向の間隔と、譜表と段の垂直方向の間隔は、スタイル設定によって制御されます。
MuseScore は、楽譜に含まれる音楽に基づいて各小節の初期幅を決定し、次に各大譜表に収まる小節数を計算し、それらの小節を引き伸ばして、すべての大譜表 (場合によっては最後の大譜表を除く) が右マージンに収まるようにします。小節の初期幅は、小節内の楽譜と、音符と他の記号の間の間隔を制御する一連のスタイル設定によって決まります。スコアの水平方向の間隔に影響を与える設定のほとんどは、フォーマット→スタイル→小節 にあります。最も重要なものは次のとおりです。
デフォルトのスペーシング比の値である 1.500 は、各音符の値が次に短い値の 1.5 倍のスペースを取ることを意味します。したがって、2 分音符は 4 分音符の 1.5 倍のスペースを必要とします。最小音符間隔は、MuseScore が 2 つの音符間で許可する最小の距離を指定し、これが最短音符間の初期の距離を設定します。音符の値が長いほど、スペーシングの比率に従ってより多くのスペースが常に割り当てられます。小節がページの幅を埋めるために引き伸ばされると、最も短い音符でさえ、実際には最小値に近くならない可能性があります。音符の最小距離とスペーシング比率の設定により、スペーシングがどれだけタイトかルーズかが決まります。
注: スペーシング比 の値を 1.0 にすると、すべてのノートが均等に配置されます。 レシオが 2.0 の場合、正比例のスペーシングになり、2 分音符は 4 分音符の 2 倍のスペースを必要とします。 これらの極端な値はいずれも、特定のタイプのスコアで役立つ場合がありますが、ほとんどの場合、デフォルトの 1.5 に近い値が最適です。より狭い間隔を実現するには、1.4 など、わずかに小さい値を使います。より緩い間隔には 1.6 を使います。最小音符間隔を増減すると、間隔が狭くなったり緩くなったりします。
スペーシングの計算により、一部の小節 (比較的少ない音符を含む小節) が最小小節幅よりも小さくなる場合、最小値が適用されるよう、スペースが加えられます。
この同じダイアログには、音部記号から拍子記号まで または 縦線から装飾音符 へのパッド宛てなど、特定の詳細を制御するための多くの個別設定もあります。このような設定は、時間の経過とともにさらに追加されますが、これらは一目瞭然です。
その他の関連するスタイル設定は、次の場所にあります。
これらの設定については、段と水平間隔 で詳しく説明します。
MuseScore は、2 つの異なる垂直間隔アルゴリズムの選択肢を提供します。
どちらのアルゴリズムでも、MuseScore は段に小節をを入れるのと同様の方法で、ページに段を入れます。まず、各段の初期の高さを決め、次に各ページに収まる段の数を決めて、すべてのページが十分に埋められるようにそれらの段を広げます。スタイル設定に応じて、MuseScore は文字通り各ページを下の余白まで埋めるか、ページを完全に埋めようとするとページが大きく広がりすぎる場合には、一部のページの下部に余白を残すことがあります。
2 つのアルゴリズムの違いは、ページいっぱいに広がる方法に関係しています。
譜表の垂直方向の位置合わせを無効にする を選ぶと、段内の譜表間の距離は、衝突が発生しない限り固定されます。このアルゴリズムでは、MuseScore が段を広げてページを埋める必要がある場合、常に段の中ではなく段の間にスペースを加えます。これにより、一つの段での譜表の間隔は一定しますが、段から次の段への間隔が段内の譜表の間隔よりもはるかに大きくなる可能性があり、通常、段が 1 つしかないページでは下部マージンが不揃いになります ( シ+ステムがページいっぱいに広がることはありません)。
ただし、デフォルトでは、譜表の垂直方向の位置揃えを有効にするになっています。この方法を選択すると、段の中の譜表間の距離も広がります。これにより、全体的により均等な間隔が得られます — 段の間隔は段の中の間隔よりも大きくなりますが、極端になることはありません — また、段が 1 つしかないページの下余白が不揃いになるのをほとんど回避できます (段内の譜表は ページいっぱいに広げてください)。
スコアの垂直方向の間隔を制御する設定のほとんどは、フォーマット→スタイル→パージ にあります。 ただし、フォーマット→スタイル→スコア にも関連する設定が 1 つあります。
垂直方向の位置揃えが有効か無効かに関係なく、MuseScore は各ページの一番上の譜表の上と、一番下の譜表の下に、余白を加えます:
譜表の縦方向の自動位置調整を無効化を選んだ場合、段内の譜表の間隔を制御する 2 つの設定があります。
注: 譜表の縦方向の自動位置調整を無効化 が選ばれていても、MuseScore は衝突を避けるために必要に応じて譜表間にスペースを加えます。譜表間の距離を完全に一定にする (そして結果として生じる衝突を受け入れる) には、最小の段間隔 を大きな負の数に設定します。
譜表の縦方向の自動位置調整を有効化を選んだ場合、譜表または大譜表の距離の設定は 1 つではありません。代わりに、許容可能な距離と値の範囲を選択します。これにより、MuseScore が大譜表の展開と譜表の展開によってどれだけの利用可能なスペースを埋めるか (および、括弧で囲んだ譜表と括弧で囲んだ譜表のグループの間にどれだけのスペースを追加するか) を制御します。関連する設定は次のとおりです。
譜表の垂直位置合わせが有効か無効かに関係なく、段の間隔を範囲として指定します。
さらに、譜表の縦方向の自動位置調整を有効化を選ぶと、さらに 2 つの設定があります。
サイズと間隔に影響する譜表固有の設定もいくつかあります。これらにアクセスするには、譜表を右クリック (Ctrl+クリック) し、譜表/パートのプロパテ を選びます。関連する設定は次のとおりです。
MuseScore の 水平方向の間隔アルゴリズム は、各小節の幅を決定し、各段に収まる小節の数が決まります。多くの場合これで良い結果となりますが、これを変えて、段の小節数を減らしたり増やしたり、段内での小節の間隔を変えたりする場合もあります。
段と水平間隔を扱うために使われる主なツールを以下説明します。
段の折り返しにより、MuseScore は特定の小節または 水平フレーム の後、さらに小節が収まる場合でも段を終らせます。段の折り返しを加えるには、小節 (またはその中の任意の要素) またはフレームを選んで、レイアウト パレットの 段の折り返し アイコンをクリックします。
キーボード ショートカット Enter を使うこともできます。折り返しを加える2つの方法は、音符入力モードでも機能します。
折り返しを加えると、加えた小節の上にアイコンが表示されます。
他のフォーマット要素と同様に、段の折り返しは灰色で表示され、印刷されません。プロパティ パネル で画面表示を無効にすることができます。
小節の幅を増減することができ、それに応じて内容が引き伸ばされます。計算された小節の幅は、選択した小節に対して数値で設定できる layout stretch 係数で乗算されますが、特定の数値を設定する事なく、コマンドを使って選択した小節の幅を直接増減することもできます。
レイアウト ストレッチを直接変更するには、1 つまたは複数の小節を選んでから、フォーマット→ストレッチ のコマンドのどれかを使います。
レイアウト ストレッチの値を数値で設定するには、1 つ以上の小節を選んで、プロパティ パネルの 見た目 セクションで 小節の幅 を設定します。
この設定を見るとわかるように、} や { を押すたびに、この値が 0.1 増減します。
小節を一つ右クリックして小節のプロパティ を選び、表示されるダイアログで レイアウト ストレッチ を設定することにより、その単一の小節に対する値を設定することもできます。
水平フレームは、スコアの小節間に配置できる空白、テキスト、または画像のコンテナです。水平フレームの中にテキストや画像を配置することはできますが (フレームを使って追加コンテンツ を参照)、主な目的の 1 つは、以下に示すように、段内に空きスペースを作ることです。
スコアに水平フレームを加えるには、小節を選んでから、レイアウトt パレットの 横型フレームを挿入 アイコンをクリックします。
選んだ小節の前にフレームが挿入されます。小節が段の先頭にある場合、余裕があれば、実際には前の段の末尾にフレームが表示されることがあります。
追加→フレーム のメニュー コマンドを使うこともできます。
次に、プロパティ パネルの 幅 の設定を使うか、フレームを選んでハンドルをドラグするか、← や < kbd>→ カーソル キーで、幅を変更します。 Ctrl (Mac では Cmd) を押したままにすると、キーボードでの調整は 0.5 sp 単位、または 1.0 sp 単位で行われます。
特定の段に適合するかどうかを判断する目的で小節をまとめて保持するには、それらを選択してから、[レイアウト] パレットの [小節をグループ化] アイコンをクリックします。
MuseScore が特定の段にどのように小節を配置するかを決定しているときに、そのようなグループに遭遇し、それらがすべて適合しないと判断した場合、MuseScore はグループ全体を次の段に移動します。
これら機能はさまざまな方法で使えますが、特に一般的なのがあります。
MuseScore がデフォルトで配置するものより少ない小節を段に配置するのは常に可能です。特定の小節または横型フレームで段を終えるには、段を選んで 段の折り返し を加えます。
現在のページと譜表のサイズと間隔の設定では、特定の段により多くの小節を収めることが常に物理的に可能であるとは限りません - 重ならないようにするには単に「音符が多すぎる」場合 - 選択した小節の幅を減らすことはできます。
段により多くの小節を配置するには:
以前のフィッティングにどれだけ近かったかによっては、ストレッチで十分に縮小されてすべてが収まるまでに、複数の レイアウトストレッチを減らす 操作が必要になる場合があります。しかし、ページ全体や譜表のサイズ、または間隔の設定を小さくしないと、それが不可能な場合もあります。 詳細については、スコアのサイズと間隔 を参照してください。
デフォルトの間隔は、特定の音符間に印を付けるためにより多くの間隔が必要でない限り、同じ段の特定の長さ音符は全て同じ間隔となるように設計されています。ただし、1 つまたは複数の小節の間隔を広げ、それに応じて他の小節の間隔を減らす (またはその逆) 方がが理にかなっている場合もあります。
1 つまたは小節の中の間隔を変えるには、単にそれらを選んで上記のように レイアウト ストレッチ を増減します。
2 つの小節の間に間隔を作るには、2 番目の小節を選んで、横型フレーム を上記のように挿入し、調整します。
段の先頭に間隔を加えるには、段の最初の小節を選んで、横型フレーム を上記のように挿入し、調整します。前の段の最後の小節に 段の折り返し を配置し、代わりに横型フレームが表示されないようにする必要がある場合もあります。
スコアの 最初の段のインデント のスタイル設定 (フォーマット→スタイル→スコア 内) によって自動的にスペースが作成されることに注意してください。詳細については、スコアのサイズと間隔 を参照ください。
段の最後に間隔を加えるには、まず最後の小節に「段の折り返し」がないことを確かめてから、次の小節を選んで「横型フレーム」を挿入します。 次に、必要に応じて横型フレーム自体に「段の折り返し」を追加します。
デフォルトの幅が フォーマット→スタイル→ページ で設定されている 最終段を右端まで延長するしきい値 を超える場合、スコアの最後の譜表は通常右揃えになります (ページの幅いっぱいに引き伸ばされます)。詳細については、スコアのサイズと間隔 を参照してください。通常はこれで良い結果が得られますが、最後の段が満たされている場合でも、そうでない方が見栄えが良い場合や、その逆の場合もあります。
段はいっぱいであるが、いっぱいになりたくない場合は、しきい値を増やすことができます。100% の値は、最後のシステムがいっぱいにならないことを意味します (その幅がそのしきい値を超えることはないため)。 逆に、最後の段が満たされていないのに満たされている場合は、しきい値を減らします。 0% の値は、最後の段が常に伸びることを意味します (幅が常にそのしきい値を超えるため)。
ただし、通常は、最後の段で最終的に小節数が増減する可能性があるスコアの、将来の変更に対応できるしきい値を選択する必要があります。たとえば、最後の段に現在いくつかの小節があり、しきい値を 0% に設定して強制的に埋める場合、将来レイアウトが変更され、最後の段に小節が 1 つしかない場合、これは見栄えが悪くなります。または、最後の段に小節が 1 つしかない場合に、しきい値を 100% に設定して強制的に埋めないようにした場合、将来レイアウトが変更され、最後の段に複数の小節が含まれる場合、見栄えが悪くなる可能性があります。これが、通常、より中程度の値が理にかなっている理由です。
ただし、通常は、段の中断を計画して、最後の段が他の段よりもいっぱいにならないようにすることをお勧めします。
スコアのサイズと間隔 で説明したように、MuseScore は通常、各段で可能な限り多くの小節にします。これにより、音楽的に関連する 2 つ以上の小節が段の折り返しで分割されることがありますが、次の段にそれらをまとめておいた方が読みやすい場合があります。グループの前に小節に段の折り返しを追加することもできますが、レイアウトが後で変更され、すべての小節がその段に収まる可能性がある場合、これは単に非生産的なことが判明する可能性があります。本当に必要なのは、小節のグループを可能な限り一緒に保持する必要があり、それを指定できるようにすることです。これは、それらを元の段に保持することを意味するか、すべて一緒に次の段に移動することを意味します。
ワード プロセッサでは、「非改行スペース」は 文字を使って、2 つの単語をまとめることができます。両方の単語が現在の行に収まる場合、非改行スペースは通常のスペースのように機能します。ただし、2 つの単語が両方とも同じ行に収まらない場合、単語の折り返しは、改行されていないスペースでそれらを分割するのではなく、両方を次の行にまとめて移動します。
MuseScore では、レイアウト パレットの 小節をグループ化 アイコンを使って、選んだ小節グループ化できます。これらの対策は、1 つの段に配置するか次の段に配置するかを決定する目的で、1 つのブロックとして扱われます。
これにより、現在の設定が通常許可するよりも多くの小節を段に適合させることはできないことに注意してください。これは単に MuseScore に、可能であればすべてをまとめて保持するように指示するだけです。
垂直方向の間隔 の説明のように、MuseScore は 2 つの異なるアルゴリズムのいずれかに従って、操作中のスコアの設定に合わせ、各ページにできるだけ多くの譜表を配置し、それに応じて各ページ内の間隔を調整します。ページ上の段の数、または特定の譜表または段の間隔を手動で調整することもできます。
改ページがあると、MuseScore は特定の大譜表の後にページを終了させます。「ページの折り返し」を加えるには、小節またはフレームを選んで、Ctrl+Enter (Mac: Cmd>+Enter) を押します 、または レイアウト パレットの ページの折り返し アイコンをクリックします。
譜表スペーサーは、特定の譜表の上または下の間隔を制御するために小節に加える書式設定要素です。譜表スペーサーは、間隔を追加または削除するために機能し、段内または段間で動作します。
スコアに譜表スペーサーを加えるには、小節を選んで レイアウト パレットで該当のアイコンをクリックします。
譜表スペーサーをパレットからスコアの小節にドラグ アンド ドロップすることもできます。
譜表スペーサーを追加したら、その譜表スペーサーを選んでハンドルをドラグするか、プロパティ パネルの 高さ 設定を使って高さを調整できます。譜表スペーサーには異なる 3 つのタイプがあり、高さの設定はタイプにより、スコアに異なる影響を与えます。
いずれの場合も、段内の譜表の間に譜表スペーサーを加えれば、段内でも機能します。さらに、段の一番下の譜表に加えると段間で 譜表スペーサー(下) や 譜表スペーサー固定 が機能し、譜表スペーサー(上) は段の一番上の譜表に加えると、機能します。
縦型フレームは、スコア内の段間に配置できる空白、テキスト、画像のコンテナです。縦型フレームは空のままにしておくことができるので譜表スペーサーと同様に機能しますが、縦型フレームの主な目的はテキストまたは画像を加えることです。詳細については、フレームを使って追加コンテンツ を参照してください。
複数の段が 1 つのページの楽譜に収まるアンサンブル音楽では、段の間を明確に分けるため、2重斜線の段仕切りを使うのが一般的です。
MuseScore は フォーマット→スタイル→段 の設定を介してこれを自動的に追加できます。 左 と 右 の段仕切りを個別に有効にすることができます。それぞれについて、いくつかの設定をカスタマイズできます。
上記の機能を使って、多くの一般的なタスクを実行できます。
ページに配置する段の数を減らすには、ページの最後に表示する段またはフレームに改ページを加えます。
水平方向の間隔と同様に、場合によっては、現在の設定よりも多くの段をページに収めることができない場合があります。したがって、スコア全体に より小さな譜表サイズ や 最小の段間隔をより縮める やその他のスタイルの変更を検討するのかもしれません。ただし、場合によっては、特定の段の間の距離を手動で縮めることで、より多くの段をページに収めることができる場合があります。
特定 2 つの段の間隔を縮めるには、譜表スペーサー固定を上の段の一番下の譜表に加え、その高さを必要に応じて調整します。こう削減することにより別の段がページに収まる場合は、自動的にそうなります。
MuseScore は通常、段と譜表を広げてページを埋めます (詳細は 垂直方向の間隔 を参照ください)。 ただし、垂直方向の位置合わせを有効にするか無効にするかに関係なく、特にまばらなページは依然としてぎこちなく見える場合があります。これは、スコアの最後のページで特に一般的であり、より多くの段が収まる可能性があります。
多くの場合、これらの過度にまばらなページを避けるため、スコア全体で段やページの折り返しを計画することで、最良の結果が得られます。しかし、これが避けられない場合は、余分なスペースが必要な場所を決める必要があります。すべてページの下部に配置するか、上下に均等に分割するか、段の間に分散させるか、段内の譜表間に分散させるかです。
すべての余分なスペースをページの下部に割り当てるには、最後の段の下に 譜表スペーサー(下) を加え、必要に応じてその高さを調整して、下に残したいスペースを確保します。もう 1 つは、最大の段間隔 または 最大のページ余白間隔 のいずれかを減らすことです (垂直方向の間隔 を参照)。 これらの設定は他のページにも影響を与える可能性がありますが、ほとんどの場合、特にまばらなページにのみ関連します。
ページの上部にスペースを確保するには、最初の段の上に 譜表スペーサー(上) を加えます。
段内の譜表と段間のスペースの配分を変えるには、フォーマット→スタイル→ページ で 譜表の縦方向の自動位置調整を有効化 がオンになっていることを確認してから、段間隔のファクター を調整します。値 1.0 は、間隔が段内および段間で均等に分散されることを意味します。値が大きいほど、使用可能なスペースが段内ではなく段間で割り当てられることを意味します。
特定の 2 つの段の間にスペースを加えるには、上の段の一番下の譜表に 譜表スペーサー(下) を加えるか、下の段の一番上の譜表に 譜表スペーサー(上) を加えます。
段内の特定 2 つの譜表の間にスペースを加えるには、譜表スペーサー(下) を上の譜表に加えるか、譜表スペーサー(上) を下の譜表に加えます。
すべての大譜表で特定の譜表の間にスペースを追加するには (コーラス スコアで伴奏ピアノを声楽の譜表から離すなど)、下の譜表を右クリックし、譜表/パートのプロパティ を選んで、譜表の上の余白 設定を増やします。
フレーム は、1 つまたは複数のテキスト オブジェクトや画像を挿入できるスコア内の長方形のスペースです。スコア ウィンドウでは、フレームの周辺が点線で示されます (印刷されたスコアには表示されません)。
フレームには次の 3 つのタイプがあります。
注: フレームを使って段間に追加スペースを作ることもできますが、この目的には スペーサー を使うことをお勧めします。
フレームは次のように使われます。
テキストフレーム は、最初の段の前か最後の段の後、または段の間に配置される全幅の長方形です。1 つの テキストブロック だけをフレームに追加できます。フレームの高さは、その中に含まれるテキスト ブロックの高さに合わせて自動的に調整されます。
選択した小節が段の最初の小節である場合、フレームは単に段の上に挿入されます。選択した小節が最初の小節以外の場合、新しい段が開始され、その上にフレームが表示されます。
テキストブロック をテキスト フレームに加えるには:
テキストにはデフォルトで "フレーム" スタイルがありますが、プロパティ パネルの テキスト タブの "テキスト スタイル" を使ってこれを変更できます。通常の方法で文字の書式を適用することもできます。
縦型 は、最初の段の前、最後の段の後、または段の間に配置される全幅の長方形です。複数のテキスト ブロックや画像をフレームに加えることができます。
選んだ小節が段の最初の小節の場合、フレームはその段の上に挿入されます。選んだ小節が最初の小節以外の場合、新しい段が開始され、その上にフレームが表示されます。
テキストブロック を縦型フレームに加えるには、次のいずれかの方法を適います。
縦型フレームの高さは、その中に含まれるテキスト ブロックの高さに合わせて自動的に調整されます。 ただし、プロパティ パネルの 縦型フレーム タブの "高さ" を使って、これを上書きできます。
縦型/テキスト フレームの境界線に直接隣接するテキスト オブジェクトの位置は、プロパティ パネルの 縦型フレーム タブで、関連する 余白 (上/下/左/右) を調整することで変更できます。
たとえば、左揃えと上揃えのテキスト オブジェクトは、"左余白" や "上余白" を増やすことで、それぞれの境界線から離れます。
プロパティ パネルの 縦型フレーム や テキストフレーム タブで、 "上間隔" と"下間隔"を調整して、フレームの上/下のスペースを作ります。
横型フレーム は、特定の段の小節間に、オプションのテキストや画像コンテンツを含むスペースを作るために使われます。
選んだ小節の前にフレームが挿入されます。
横型フレームにテキスト ブロックを追加するには、フレームを右クリックして 追加→テキスト を選びます。
横型フレームの幅は、プロパティ パネルの 横型フレーム タブで調整できます。
プロパティ パネルの 横型フレーム タブの "左間隔" と "右間隔" を使って、横型フレームの両側のスペースを調整できます。
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Other formats such as GIF (*.gif), WebP (*.webp) and X PixMap (*.xpm) are not supported. These images must be converted to PNG or JPEG before importing in MuseScore Studio.
This method doesn't work with Bitmap (*.bmp) or TIFF (*.tif and *.tiff) images.
Use this method for small images associated with staves, such as musical symbols, or for image formats not supported by the above method (e.g. Bitmap, TIFF).
To save an imported image to a palette, see Adding elements from the score.
Once an image has been imported into the score it can be copied/cut and pasted to another location, such as a frame, note or rest, using the standard commands and procedure (see Copy and paste).
Select the image and use either of the following methods:
As long as the padlock symbol is active (colored blue in Properties: Image) the aspect ratio (height/width) of the image will be maintained throughout. If you want to adjust a side independently of the other, click on the padlock to break it (colored grey).
To scale an image to the height of the containing frame:
As long as “Scale to frame size” remains checked the image size will follow the frame height.
The image can be repositioned by dragging, or adjusting the horizontal/vertical offsets in the Appearance section of the Properties panel. Ctrl+R restores the image to its default position.
The image properties of a selected image can be adjusted in the Image section of the Properties panel.
Use staff space units: When checked (the default setting), the image automatically scales proportionally with the Scaling setting in Format→Page Settings, and uses the staff space unit, sp. If unchecked, the image uses mm and does not scale proportionally. See Page layout concepts.
This symbol is 4sp in height so it fits perfectly into the space between the top and bottom line of a 5-line staff. Its "Use staff space units" option is checked so it scales proportionally.
セクション区切り は、楽譜を個別のセクションに分けるために使います。たとえば、組曲で必要になる場合があります。
次のスコアの例では、最初の段の終わりにセクション区切りの表示があり、その後に次の楽章のタイトルを示すテキスト フレーム が続いています。
セクション区切りには、次の機能があります。
これらのオプションの詳細については、下の セクション区切りのプロパティ を参照ください。
新しいセクションの開始時に "拍子" や "調" の変更が伴う場合、前のセクションの終わりにその "予告" はありません。
セクション区切りを加えるには、小節、小節線 (または小節内の任意の要素) を選んで、レイアウト パレットの セクション区切り アイコンをクリックします。必要に応じて、後者のアクションをカスタム ショートカットに置き換えることもできます (Preferences: Shortcuts を参照)。
セクション区切りの次のプロパティは、プロパティ パネルの セクション区切り セクションで調整できます。
セクション区切り後の再生の 一時休止 を調整するには: セクション区切りを選んで "新しいセクションが始まる前の休止" を編集します。
セクション区切りの後の最初の段に 長い楽器名 を表示するには: セクション区切りを選んで "長い楽器名で新しいセクションを開始" がチェックされていることを確かめます。
セクション区切りの後に 小節番号付けを再開するには: セクション区切りを選んで、"新しいセクションの小節番号をリセット" がオンになっていることを確かめます。
小節のプロパティ ダイアログで小節番号の表示に関する追加設定を行うことができます。