前打音のテンポ指定

• Dec 18, 2021 - 02:08

いつもお世話になっています。

短前打音、複前打音、どちらの場合でもなのですが、前打音それ自体を独立したものとして、テンポや強弱を指定できないのでしょうか。色々試してみましたが、今のところできません。
例えばもともと♩= 80である音符に短前打音を付けて♩= 40などと指定しても、テンポ記号は前打音が「依存している音符」の上部に重なって表示され、その「依存している音符」のテンポを♩= 40に変えるだけです。

インスペクタで前打音の情報を見ると、チューニング、ベロシティの種類、ベロシティ辺りが関係ありそうで、ユーザー設定で数値をマイナスに変えてもみたのですが、なにか変化が起こったとは感じられません。

なにか方法を見落としているのでしょうか。そもそもできないのでしょうか。ご教示をお願いします。


Comments

「ベロシティ」とは、英単語としての元々の意味は確かに「速度」ですが、MIDI用語としては「強弱」という意味です。
「鍵盤を速く押す→大きい音が出る、鍵盤をゆっくり押す→小さい音が出る」というのが用語の由来だそうです。

あ、すみません。質問者様は強弱も指定したい旨が書いてありました。別に速度と強弱を混同されているわけではないですね。失礼しました。

質問者様の苦労されている点は私も同感です。

MuseScoreで用意されている装飾音符の中から8分音符を選ぶとか16分音符を選ぶとか、あるいは斜線を付けるとか付けないとかいう問題ではなく、例えば記譜上は斜線の無い8分音符であっても、演奏家により16分音符相当で演奏されたり32分音符相当で演奏されたり、はたまた前の拍の最後に演奏されたりとかするものですよね。

私も、装飾音符のプロパティとして(インスペクタでの設定として)実際どのくらいの鋭さで装飾音符を演奏するのかが指定できれば良いのになあと以前から思っています。
今のところその手段はないのではないでしょうか。

私は、現時点では次のように2つの声部を使う方法しか知りません。

 1.表示(印刷)はされるが再生(演奏)はされない音符・・・例:装飾音符と4分音符
 2.表示(印刷)はされないが再生(演奏)はされる音符・・・例:装飾音符でない16分音符と付点8分音符

結局、紙楽譜としての作成とDTMとしての作成を別々にしているわけで、装飾音符が多いとうんざりしています。

あるべき姿勢(私自身に言っています)としては、装飾音符についての設定項目を追加するように機能追加要望を英語で提案すべきでしょうね。(まずは既存の機能追加要望にないかの確認からですね)

In reply to by To_chan

To_chan様、先日に引き続きありがとうございます。
ベロシティのことは以前試行錯誤して自分で見つけていましたが、ここでもy_yamada様が他の方にそう説明されていたので、なるほど、打鍵速度の速い遅い、すなわち音の強弱だと考えればいいのかと納得したことがありました。インスペクタには色々な機能がありますが、なかなか私のような初心者が理解して使うには分かりにくいものが多いです。機能として示してあっても実際には働かない機能もあり、いつも五里霧中のような手探りでやっています。

私は長年ひたすら一リスナーであったにすぎない者ですが、たまたま一年半前にMusescoreを知り、以来ほとんど毎日、夢中になって自分のよく知っている曲を楽譜も見ずに我流で「編曲」して楽しんでいます。最終的にはmp3に出力し、それをYouTubeの動画に編集してアップロードしています。楽器は若かりし頃の流行でコードをギターでポロンポロン鳴らすことくらいしかできませんし、音楽理論は中学校の音楽教育以上のことはなにも知らず、それでもMusescoreをやると決めてからは初歩的な楽典を読み、手探りでやっているうちに少しずつ知識も増えこつも分かってきて、楽しくて楽しくて今では老後最大の楽しみになりました。
 
次第に欲が出てきてピアノ曲に挑戦しようとしましたが、キーを押すと音が出るという以上のことしか分からないほど無知ですから、さすがに耳コピは無理だと諦め、そもそもピアノのト音部へ音部の楽譜がどういう風にできているのかをちゃんと知らねばならないと思い、潔く市販の楽譜を購入しました。これまでもギターからの類推で曲の伴奏として簡単な分散和音などを取り入れたりしたことはあるのですが、完全なピアノ曲しかもクラシックの名曲ですから、なかなかの作業でした。大胆すぎますね。

以下ちょっと長くなってご迷惑かと思いますが、Musescoreの問題点として二つのことを書きます。

購入したのは、クラシックの有名なピアノ曲2曲、一つはモーツァルトのピアノソナタ16番K.545第2楽章(ヘンレ原典版。記念として背伸びしました)と、ベートーベンの「悲愴」(全音楽譜)です。前者は左手右手の担当がきれいに分かれていて、譜にしやすくまた緩急強弱などの音楽としての味付けもしやすく、それなりに苦労しましたが、インスペクタで数値を色々いじり、自然な感じの曲として仕上がりました。
しかし、「悲愴」は聴いているだけの時はシンプルな曲に思えていましたが、やり始めてみると、これは、ト音部2声、へ音部が1声の3声になっていて、音符を入力後、音の強弱を調整しようとして、初めてMusescoreの仕様の問題にぶつかりました。ご存じかと思いますが、そもそもピアノを楽器に指定するとト音部へ音部の二つの譜表が自動的にできますが、これだとそれぞれの譜表に別々の強弱を付けることができないんですね。記号は指定できますが、mp3に出力される音としては違わないんですね。今までピアノ独奏曲をやったことがなかったのでまったく気がつきませんでした。それで、譜表をそれぞれ別に作って、へ音部とト音部を別けました。しかし、ト音部が旋律と分散和音の2声になっているので、今度はそこでも各声の強弱を別々に指定する困難さに出くわしました。その時たまたま、y_yamada様が、類似の質問に回答されているのを眼にし、なるほどと思って強弱の調整に入りましたが、これが殆どすべてを一音一音「数値入力」して行かないと、まともなバランスにはならず、ひたすら聴いては直し、聴いては直すの連続でした。そもそもオフセットという用語が何を意味しているのかすら分からなかったので、まったく手探り状態でした。それでも手間はかかりましたが、音のバランスは取れるようになってきました。

しかし、残った問題は今回話題の装飾音でした。一つはturnでもう一つは前打音です。turnが何のことかはYouTubeの動画で教えてもらって理解しましたが、実際にMusescore でどっちの音に付けるのかが分からず困りました。当てずっぽうで前の音に付けましたが、これは正解だったようです。これらは一応記号も入力でき、音としても出ますが、何の味わいもないコロコロ音で、これにはがっかりしました。そこで、やむを得ず、古い知人のアマチュアながら熟練したピアニストに見せたところ、アイデアを出してくれました。それが添付した二つの楽譜で、一つは全音の楽譜(購入したものを作業用にコピーしたものです。念のために申します)、もう一つは知人のアイデアをMusescoreで入力したものです。私などにはとうてい思いつかないようなアイデアで、さすがにピアノの熟練者はすごいと思いました。こういう、私にはアクロバットのように見える音符の構成でようやく滑らかでテンポも適切なturnや前打音という装飾音になりました。3連符を使って必要な音をひねり出すなどというのは、教えられても最初はよく理解できませんでした。

長々と書き連ね、申し訳なく思いますが、Musescore を共に語るような人もいない一人っきりの作業、楽しみですから、ご親切な回答に甘えてしまいました。

なるほど、装飾音の長さを調整したいというご希望でしたか。どうしてなのかはわかりませんが、MuseScore では短前打音以外は同じ長さで再生されますね。
装飾音.png

現状では To_chan さんがお書きのように通常の音符で工夫することになりそうです。画像最後の小節に例示しました。

可能性があるとすればピアノロールエディタです。
上の画像の楽譜をピアノロールエディタで表示したのが次の画像ですが、装飾音および装飾音を付加した音符は音価や位置が正しくないように思います。装飾音には対応していないのかもしれません。
ピアノロールエディタ.png

私はこの機能が導入されたことを確認したのみで使ったことが有りませんでした。従ってよくわかりません。もしお時間がありましたらお試しになり、結果をお知らせ頂ければうれしく思います。

ピアノロールエディタは譜表を右クリックしてコンテクストメニューから開きます。

In reply to by yamada_y

y_yamada様
ご回答ありがとうございます。
このピアノロールというのはどうやって使うものなのか、マニュアルを見ましたが、実感が湧きません。

前打音ではっきり違いが分かるのは、最初の斜線の入った短前打音だけで、それ以外は、2分音符が4分音符に分割されただけのように聞こえますし、どうも今のところ難渋する割には結果が出せなくて、なんだか理解ができません。結局、すっきりした便利なやり方にはなっていないようです。通常の音符に分割して書くというのが1番はっきりした音として聞こえますから、それに慣れるのがいいのかも知れません。
英語のマニュアルで ornament という項目に色々書いてありますが、そこからリンクで飛んだWikipediaに装飾音符と、それを分解した通常音符の書き方、その演奏音が色々載っていて、今後参考になりそうです。
https://en.wikipedia.org/wiki/Ornament_(music)#Turn

考えてみれば、装飾音の記号というのは、ある決まった奏法を記号で表すことで譜表上簡易化できるということですね。例えばターンは中心の音をめぐって音が上下にくるくる回転するように演奏するわけで、その奏法を心得ている人はその記号を見れば自然とある形で弾くことになります。前打音も同様ですね。本来、記号が作られる前はそういう風に書きかつ弾いていたのではないでしょうか。私に教えてくれた知人はピアニストですが、バロック音楽のチェンバロも所有していてよく弾く人で、あのコロコロした音の展開には馴染んでいるようで、そういう譜面も見慣れているのでしょう。クラシックでさえこんなに複雑なのに、ジャズなどときたらもう装飾音だらけでさらに大変でしょうね。楽譜化するのも至難のことでしょう。ジャズの本来は即興性ですから、定式化されていないのが普通でしょう。
結局今のところMusescoreにはどうも簡便な入力や調整の方法は実装されていないということなるようです。
素人はあまりそういう楽譜と関わらないで行くしかありませんが、もし必要になったらWikipediaの記事を参考にして音符で作ることにします。この記事はなかなか詳しくていい記事だと思いました。

Do you still have an unanswered question? Please log in first to post your question.