コード表記 とは、音楽の和音・和声を簡略に表したものです。(詳しくは 和音 (ウィキペディア)をご参照ください) 例:
注: 小節をスラッシュで埋めることについては、スラッシュで埋める や リズミックスラッシュ表記 切替 をご参照ください。
MuseScore は次のものをサポートしています:
Am
([wikipedia] (https://en.wikipedia.org/wiki/Chord_notation)) といったコードの性質を併せたもの6m
(wikipedia) といったコードの性質を併せたものvi
(wikipedia) といったコードの性質を併せたものアルファベット A-G のコード名にコードの性質を併せたもの
コード記号の入力から抜けると、タイプした文字は適切な文字に自動的に切り替わります。既定値の設定では、小文字で入力された根音は大文字に変わります (他のオプションについては、下の 自動大文字 をご参照ください)。
臨時記号は専用の書体に自動的に変換されます。例えば "#" (ハッシュタグ)は自動的にシャープ記号(♯)に変わります・
ユニコード文字の U+266F(sharp sign, ♯) や U+266D(flat sign, ♭) を入力したりコピー・ペーストなどはしないでください。MuseScoreはそれらを適切に変換することができません。
コード記号の入力中、次のコマンドが使えます。
MuseScore は、コード記号で使われる省略法の多くを理解できます。
既に入力したコード記号は通常のテキストと同じような方法で編集できます。テキスト編集 をご参照ください。
コード記号が含まれる小節でメニューの 移調 コマンドを使うと、コード記号も自動的に移調されます。そうしたくない場合には、ダイアログの中の "コード記号の移調" のチェックを外します。
全て の コード記号 テキストの表示を調整するには、次の方法を使います。
併せて フォント をご参照ください。
コード記号 のフォーマットオプションにアクセスするには:
3つの選択肢: 標準、ジャズ と ユーザー定義 があり、ラジオボタンを使って選びます。
標準 スタイルでは、コード記号テキスト スタイルで指定したフォントでの簡単な表示です。
ジャズ スタイルでは、 MuseJazz フォントを使った手書き風で、上付き文字や他の形式も使えます。ジャズ テンプレートを選択した場合には ジャズスタイルが既定値として選ばれます。
カスタム スタイルでは、コード記号の表示をカスタマイズでき、以前のバージョンで作成したスコアでも利用可能です。
カスタマイズした コード記号 スタイル ファイル を下のフィールドで選びます。 "スタイル" フォルダーに予め用意されているファイルをコピーして編集して作ることもできます。関連説明は同じフォルダーに用意されています。但し、この機能は上級者用であることと、将来にわたってこういったファイルが利用できるかどうかは不明である点、ご留意ください
標準で、MuseScore はコード記号に文字名を使います。他の名付け方を使う地域のユーザー用に、MuseScore は次の方式を提供しています。
MuseScore の規定値では、入力が大文字小文字のいずれであっても音名の全てを入力次第自動的に大文字とします。ですが、自動大文字で他の設定を選ぶこともできます。
また自動的に大文字とする機能を全てオフにすることもでき、その場合、音符名は単に入力した通りになります。
注: ここに記載した設定に加え、テキストスタイル ダイアログでの設定がコード記号のディフォルト位置を決定しています。これは累積的に影響はします。
カポ位置のフレット番号を入力すると、そのスコアの全てのコードの後ろに、括弧書きでカポ適用による代替コードが表示されます。
プレイバック:コード記号 / ナッシュビルナンバー に設定されたようにプレイバックで聞くことができるよう、スコア上にコードの音符を並べるには:
次のようなプラグインを使います:
(MuseScore 3.3 以降)
ナッシュビルナンバーシステムはコードを文字ではなく音階に従ってコードを表す方法です。
それにより、異なる調でも同じコードチャートを使って演奏できる利便があります。
ナッシュビル表記の入力を始めるには:
1. 開始する音符を選択し、
2. メニューから 追加→テキスト→ナッシュビルナンバー を選びます。
通常のコード記号と同じように、ナッシュビル記譜をタイプすると、MuseScore がそれを認識し適切な記号に変換します。通常のコード記号入力と同じキーボードショートカットがナッシュビル記譜でも使えます。(例えば Space 、上記 をご参照ください
(MuseScore 3.3 以降)
通奏低音 と混同しませんよう。
ローマ数字分析は 大文字・小文字のローマ数字 (I, ii, III, iv 等)、上付き文字、下付き文字やその他の記号を用いた和音の分析方法です。調に縛られることなく和音とその関係を記述するよう音楽の教科書で一般的に用いられています。(さらに詳細は 外部リンク ご参照ください。)
注:MuseScore は通常のコード記号とナッシュビル記譜には独自のアルゴリズムを用いていますが、 RNA の表示には プログラムと一緒にプレインストールされる Campania フォント を既定値としています。これにより、入力後ではなく 記号をタイプした時点で MuseScore がフォーマットします。また、Compania フォントを通常使うフォントとしてシステムにインストールすれば、他のプログラムでも利用できます。
通常のコード記号と同じように RNA をタイプでき、MuseScoreはそれを認識して適切な記号に変換します。RNA でも通常のコード記号と同じキーボードショートカットを使うことができます。(上記 ご参照)
次のようにタイプすると:
次の結果となります:
(MuseScore 3.3 以降)
プレイバック: コード記号 / ナッシュビルナンバー をご参照ください。
次のようなプラグインを使います: