フレットボード ダイアグラム

フレットボード (または コード) ダイアグラム は、リード シートやピアノ スコアの譜表の上に表示されるのが一般的です。

一般的にギターのコードに使用されますが、MuseScore ではあらゆる弦楽器のダイアグラムを作成できます。

一般的なギター コード ダイアグラム (メジャー、マイナー、セブンス) のライブラリは、フレットボードダイアグラム パレット に用意されています。

パレット内のダイアグラムの上にカーソルを置くと、コード名が表示されます。

フレットボード ダイアグラムをスコアに追加

次のどちらかの方法を使います。

• 1 つまたは複数の音符を選択してから、パレットのフレットボード ダイアグラムをクリックします。
• フレットボード ダイアグラムをパレットから音符にドラグ アンド ドロップします。

フレット ダイアグラムにリンクされたコード記号

MuseScore が用意したダイアグラムのいずれかがスコアに適用されると、その上にコード記号が自動的に配置されます。このリンクされたコード記号は、スタンドアロンのコード記号と同じプロパティを持ち、そのまま編集・移動できます。

母体であるダイアグラムに対するコード記号のデフォルトの配置は、"フレットボードダイアグラムまでの距離" プロパティ (フォーマット→スタイル…→コード記号→配置 で設定) によって制御されます。この値はコード記号 最小距離 と相互作用します (表示するには、プロパティ パネルで 見た目 を押します)。 これを上書きする必要がある場合は、ダイアグラムの位置を手動で調整します。

リンクされたコード記号は、母体のダイアグラムとは別に削除できます。 リンクされた新しいコード記号をフレットボード ダイアグラムに追加することもできます: コード記号を入力 を参照ください。

注: 移調 コマンドは、フレットボード ダイアグラムもリンクされたコード記号にも反映されません。

カスタム フレットボード ダイアグラムを作成

1. スコアで既存のフレットボード ダイアグラムを選びます。または、フレットボード ダイアグラム パレットから 1 つ加えます。
2. プロパティ パネルが開いていることを確かめます (F8 で切り替えます)。
3. クリア を押して既存のマークを削除します (オプション)。
4. 必要に応じて、設定 タブでプロパティを編集します。
5. 一般 タブで、必要に応じて次の手順を フレットボード ダイアグラム に適用します。
   • すべてのドットを削除: 図の上にある クリア ボタンをクリックします。
   • フィンガー ドットを追加: フレットをクリックします。 ドットの形状は、マーカーの種類 によって決まります。複数のドット がチェックされている場合、弦ごとに複数のドットを追加できます。
   • ドットの削除: 既存のドットをクリックします。
   • バレー/部分バレーを追加: "バレー" がチェックされていない場合は、Shift を押して、バレーを始めたい弦のフレットをクリックします。 バレー がチェックされている場合は、フレットをクリックするだけです。 例えば
     
   • １番弦よりの前に終わる部分バレーを追加: 最初に標準的なバレーを作ります (前の手順を参照)。
     • (バレー がチェックされていない場合) Shift +クリック して短くします。または、
     • (バレー がチェックされている場合) バレーを終了させたいフレットをクリックします。
       
   • バレーを削除する: バレーがチェックされていないならバレーの上でShift クリックし、バレー がチェックされているならバレーの上をクリックします。
   • 複数のバレーを作る: 異なるフレット位置で上記の手順を繰り返します。
   • 開放/ミュート: ダイアグラムの上で弦をクリックすると、次のように切り替わります。
     • 記号無し
     • 開放 (〇)
     • ミュート/非再生 (×)

注: 下の フレットボード ダイアグラムのプロパティ も参照ください。

指マーカー

デフォルトの指マーカーは丸い黒点で、標準のコード (および音階) ダイアグラムには十分です。ただし、他の表記のスタイルにも対応できるよう、十字、四角、三角形などが用意されています。

代替表記スタイル

一部の編曲者や教育者は、フレットボード ダイアグラムの基本形式を拡張してさまざまな形状のフィンガー ドットを組み込み、弦ごとに複数のドットを許可しています。ジャズ・ギタリストのテッド・グリーンとその継承者は顕著な例です。

マルチドット記譜スタイル. このアプローチでは、フレットボード ダイアグラムの丸い点で示されるコードが最初に演奏されます (下の画像を参照)。 次に、続く拍にコード記号でマークされたコードの運指が変更され、同じダイアグラムに他の印が組み込まれています。通常の順序は、ドット → X → 正方形 → 三角形ですが、これとは異なる場合があります。

任意の音符の記譜スタイル. 音符ごとに複数のドットを使用する別の使用法では、他の記号を続く音符に適用するのではなく、オプションの音符を表示するものがあります。

フレットボード ダイアグラムの見た目

コード ダイアグラムを選択し、プロパティ の 見た目 をクリックします。

必要に応じて次のプロパティを編集します。
* 先頭: 先頭のスペース
* 小節の幅:
* 最小距離: 譜表からの最小距離。
* オフセット: 図を水平または垂直に移動
* グリッドにスナップ：
* 配置: 背面や前面へ/最前面へ、背面へ/最背面へ
* 色: このボタンをクリックして、選択したコード ダイアグラムの色を変更します。

フレットボード ダイアグラムのプロパティ

フレットボード ダイアグラムを選択すると、そのプロパティがサイドバーの プロパティ タブに次のように表示されます。

一般 (タブ)

• バレー: 下のフレットボードの画像で、指のバレーをワンクリックで追加・削除するかを指定します。 チェックを外すと、代わりに Shift+クリック することでバレーが追加されます。
• 複数のドット: チェックを外すと、弦ごとに指の点を 1 つだけ追加できます。オンにすると、弦ごとに複数のドットを追加できます。
• マーカーの種類: フレットボードの画像をクリックすると、追加されるドットの形状がこのプロパティによって決定されます。 これにより、必要に応じてさまざまな形状を追加できます。
• クリア: 空のフレットボードを残してすべてをクリアします。

設定 (タブ)

• 大きさ: 指板を大きくしたり小さくしたりできます。
• ストリングス: 表示する弦の数。
• Visible frets: 表示されるフレットの数を指定します。これらは、ダイアグラムの下部から追加または削除されます。
• フレット番号: ダイアグラムの左上/右上に表示されるフレット番号を指定します。
• 譜表上での配置: ダイアグラムを譜表の上または下に配置します。
• ナットを表示: ボックスをチェックして、ナットを太線の表示にします。最初の位置にのみ適用されます。

サイドバーの フレットボード ダイアグラム セクションの下部に、選択したフレットボード ダイアグラムの画像があります。この画像に加えられた変更は、スコアのフレットボード ダイアグラムにも自動的に適用されます。

フレットボード ダイアグラム スタイル

フレットボード ダイアグラムのグローバル プロパティは、フォーマット→スタイル…→フレットボードダイアグラム で設定できます。

参照

• パレットの内容をカスタマイズする