大譜表間で音符を移動する

ハンドブックの「譜表を跨ぐ記譜」の方法で可能ですが、ここでは移動の方法としてご案内します。(MuseScore 3.6.2 Windows11)

参考「譜表を跨ぐ記譜」
https://musescore.org/ja/%E3%83%8F%E3%83%B3%E3%83%89%E3%83%96%E3%83%83%…

(1)ひとつの音符を移動する。
音符を選択して Ctrl + Shift +↓(↑)を押下します。
必用に応じ、Xキーで符尾の方向を変更します。(以下同じ)
大譜表音符の移動.png

(2)和音を移動する。
和音中のひとつの音符を選択して Ctrl + Shift +↓(↑)を押下します。和音全体が移動します。
大譜表和音の移動.png

(3)和音中の一部の音符を移動する。この場合は移動操作に先立って移動したい音符の声部を変更しておく必要があります。

(3-1)目的の音符を選択します。複数有る場合は Ctrl を押しながら選択します。

(3-2)ツールバーの声部選択番号をクリック。または Ctrl + Alt + 2 (または3、または4)を押下します。(ショートカットキーを変更していない場合)
声部選択.png

(3-3)目的の音符を選択して Ctrl + Shift +↓(↑)を押下します。
多数選択する場合は範囲(場合によっては楽譜全体)を選択し、目的の音符のひとつを右クリック>選択>詳細>同一の声部(場合によっては「選択範囲内」も)をチェックします。
大譜表和音の一部の音符移動.png

(3-B)和音中の一部の音符を移動する。(別の事例)
大譜表和音の一部移動別事例1.png

次の画像は上記(3-2)を施したものです。わかりやすくするために声部を2に変更したものは色を変えました。
音符のないところには声部2の八分休符が生成されますが、どういうわけか小節のはじめには現れません。
大譜表和音の一部移動別事例2.png

小節のはじめの八分休符を手動で追加し、上記(3-3)の操作を行います。
へ音譜の声部1の全休符は不要なら非表示にします。モニタ上でも見せたくない場合はメニュー>表示>非表示属性を見せる のチェックを外します。
大譜表和音の一部移動別事例3.png

※移動はできましたが、声部を1に戻すとト音譜に戻ります。あくまでト音譜から移動したものであり元々ヘ音譜に入力したものとは違うようです。つまりこのやり方は MuseScore で予定しているものではなく、便宜的な使用にとどめるべきと思われます。

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