空の譜表や小節を隠す設定について

• Mar 2, 2023 - 08:54

Version3.6.2
曖昧な理解だったので思い立って画像のようなサンプルを作って試して見ました。デモにある Brassed Up の冒頭を1ページに3段収まるように強弱記号などを削除しました。変化した部分がわかりやすくなるように五線に色をつけました。赤はもとのまま、緑は小節を、オレンジは段を、青は全部を空にしました。
譜表を隠す1.png

次の場所に設定項目があります。

1.フォーマット>スタイル>スコア の「空の譜表を隠す」をチェック / アンチェック
1.1.「最初の段では空の譜表を非表示にしない」をチェック / アンチェック
これは分かります。

2.譜表 / パートのプロパティ

2.1.「空の譜表を隠す」のドロップダウンメニュー
・自動(スタイルでの設定に従う。)これはOK。
・常に(スタイルでの設定に関わらず空の段が隠れる。)これはOK。
・確認しない(スタイルでの設定に関わらず空の段も表示される。)これはOK。
★楽器(ハンドブックによればサンプルの場合青の譜表が隠れると思われるのですが、そのようにはなりません。いろいろ試しましたが分かりません。)
(ハンドブックから引用)
楽器: 複数の譜表から成る楽器の場合、全ての譜表が空の場合にだけ、非表示になります。

★2.2.「段が空の時は非表示にしない」
これも分かりません。そもそも項目名が意味不明です。ハンドブックの「段が空でも非表示にしない」なら意味は分かりますが、何も機能していないように思えます。
(ハンドブックから引用)
段が空でも非表示にしない
段の全てが空の場合でもこの譜表を非表示にしない。ここでの設定は フォーマット → スタイル... → スコア での "空の譜表を隠す" 設定に先んじます。

2.3.カッタウェイ(空の小節を隠す。)これはOK。

★の項目につきおわかりの方ご教示下さい。
また、.「空の譜表を隠す」のドロップダウンメニューの各項目名もいまひとつ良くないと思うのですが。


Comments

> ★楽器(ハンドブックによればサンプルの場合青の譜表が隠れると思われるのですが、そのようにはなりません。> いろいろ試しましたが分かりません。)
> (ハンドブックから引用)
> 楽器: 複数の譜表から成る楽器の場合、全ての譜表が空の場合にだけ、非表示になります。

「複数の譜表から成る楽器(For instruments containing multiple staves)」というのは,ピアノのように 五線を複数使って書く楽器のことかもしれません.
Brassed_Up.mscx の場合は,どの楽器も五線ひとつだからではないでしょうか.

それと,
「フォーマット → スタイル ... → スコア の "空の譜表を隠す" 設定と一緒に使って、」
とあるのですが,その設定にはチェックが入っていますか?
デフォルトではチェックが外れていると思います(無効になっていると思います).
https://musescore.org/ja/%E3%83%8F%E3%83%B3%E3%83%89%E3%83%96%E3%83%83%…

https://musescore.org/en/handbook/3/staff-part-properties

ボーカル: 五線 1つ,ピアノ: 五線 2つの楽譜を作って試してみたところ,ボーカルパートには音符があり,ピアノパートには音符がないときにピアノの譜表は非表示状態になりました.

In reply to by knoike

ボーカル+ピアノで試して見ました。
まずは自動(既定)のまま。
自動を設定.png

スタイルで「空の譜表を隠す」をチェックした結果。
自動を設定からスタイルで隠す.png

次に楽器を選択しました。この時点では見た目に変化はないようです。
楽器を設定.png

スタイルで「空の譜表を隠す」をチェックした結果。
楽器を設定からスタイルで隠す.png

>「フォーマット → スタイル ... → スコア の "空の譜表を隠す" 設定と一緒に使って、」とあるのですが,その設定にはチェックが入っていますか?

これにチェックを入れると空の譜表は隠れますが、それは「楽器」を選択してもしなくても同じ結果に見えます。

> ★2.2.「段が空の時は非表示にしない」
> これも分かりません。そもそも項目名が意味不明です。ハンドブックの「段が空でも非表示にしない」なら意味は分かりますが、何も機能していないように思えます。
> (ハンドブックから引用)
> 段が空でも非表示にしない
> 段の全てが空の場合でもこの譜表を非表示にしない。ここでの設定は フォーマット → スタイル... → スコア での "空の譜表を隠す" 設定に先んじます。

https://musescore.org/en/handbook/3/staff-part-properties

「Do not hide if system is empty」が元の英語文字列なので,それの訳なのでしょう.
「複数五線からなる段が空であっても,"この五線は" 隠さない(非表示にしない)」
という意味だと読み取れます.(プロパティは,五線ごとに設定しますので,"この五線は" .)
ちょっと時間がなくて動作確認していないのですが,文面からはそういう機能のように読めます.

それはそうとして,「先んじます」の元英語は「overrule」か.
確かに「先んじます」なのだけど,もう少し日本語っぽい表現では「優先されます」とか「上書きされます」とかかな.

In reply to by knoike

ボーカル+ピアノ譜で効果がありました。
ボーカルとピアノのへ音譜で「段が空の時は非表示にしない」をチェックしました。するとスタイルで「空の譜表を隠す」をチェックしても表示されています。

ボーカル譜でも効果がありましたので、ピアノ譜が含まれている譜面ではそうなるのかと思ったのですが、先の Brassed_Up.mscx にピアノを追加してみても期待通りにはなりませんでした。新たな謎が生じました。
つまりオレンジに「段が空の時は非表示にしない」を適用してもスタイルで「空の譜表を隠す」をチェックすると空の段が隠れてしまいます。
※以上の記述は私の理解不足によるところがありました。過程を削除するのは適切ではないと思い残しておきますが、今後お読みの方は読み飛ばして下さい。

>「優先されます」とか
「先んじます」には私も違和感がありました。「優先されます」でしょうね。

In reply to by yamada_y

(2023-03-04 22:44 修正)

yamada_yさんの試行錯誤の意図と結果を追えていないのですが,
すべて空の五線で試行錯誤しているので機能が誤動作している可能性はないですか?
「空ではない五線」というのは,おそらく休符ではない音符列が存在している五線のことだろうと思います.
「空の五線」というのは,休符だけの五線です.

設定後に [適用] を押すか [Ok] を押すかで結果が変わったりしますか?
(MuseScore は,これがあるので動作解析がしづらい... .)

「(ピアノのように)複数五線を持つ楽器かどうか」が関係あるのは,「「空の譜表を隠す」のドロップダウンメニュー」で「楽器」を設定しているときだけの話だと思います.
「段が空の時は非表示にしない」チェックボックスは,ドロップダウンメニューでどの条件を設定しているのかに関わらないオプション設定だと思います.

ええと,MuseScore の日本語の「段」という言葉が混乱の原因のような気もしていますが,
yamada_yさんは元英語での説明が通じると思うのでそのまま書くと,
たぶん,この「Hide when empty:」ドロップダウンメニューによる設定に「Instrument」の項目を作った人の意図としては,「単なる Staff ではない Grand staff のパートについてだけはこうする」という振る舞いを実装したかったのだろうと私は推測しています.

それから,「段が空の時は非表示にしない」チェックボックスは,「Do not hide if system is empty」チェックボックスですので,Staff や Grand staff をすべて束ねている system がすべて空だったときにどうするか,というオプションだと思います.

In reply to by knoike

>すべて空の五線で試行錯誤しているので機能が誤動作している可能性はないですか?
「空ではない五線」というのは,(以下略)

それは承知していますが音符が入っている段は隠れないことが分かっていますので必要ないと思い、空の状態で試したものです。ただお書きのように「機能が誤動作している可能性」があるかも知れません。

今はちょっと手が塞がっていますので、そのほかの点も合わせあとでさらに試して見ます。

In reply to by yamada_y

確実なことはわかりませんが,
たぶん,機能としてはこういうことだろうと思います.

Format -> Style -> Score で
Hide empty staves within systems のチェックがはずれている状態.
Initial.png

--
Format -> Style -> Score で
Hide empty staves within systems にチェックを入れ,
Don't hide empty staves in first system のチェックをはずす.

全パートの
[Staff / Part Properties] ->
[Hide when empty] ドロップダウンメニュー
[Auto]
Auto.png

--
Format -> Style -> Score で
Hide empty staves within systems にチェックを入れ,
Don't hide empty staves in first system のチェックをはずす.

全パートの
[Staff / Part Properties] ->
[Hide when empty] ドロップダウンメニュー
[Instrument]
Instrument.png

--
みるべきところは 2段目で,
[Auto] のときは,
五線ひとつの Voice パートだけでなく,
五線ふたつの Piano パートのうちのト音譜のほうも消えてしまいます.
[Instrument] にしておくと,
五線ひとつの Voice パートが消えるところは同じですが,
五線ふたつの Piano パートはト音譜もへ音譜も残ります.

--
もし [Instrument] 設定が,たとえば 1st, 2nd, 3rd バイオリンなどの
同一楽器を束ねたときなどにも効くのだとしたら,
オーケストラ譜で楽器ごとに異なる長いおやすみがあるときに,
縦方向に圧縮した見やすい楽譜が作れそうですね.

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In reply to by knoike

[Edit] -> [Instruments] で Fluteパートに [Add Staff] して五線ふたつにしたところ,
[Hide when empty] ドロップダウンメニューの [Instrument]設定が Flute に対しても効くようになったので,
ピアノのように元から五線がふたつある Grand staff の楽器でなくても
ひとつの楽器に対して Staff が 2個以上あれば [Instrument] 設定は効くようです.

「複数の譜表から成る楽器(For instruments containing multiple staves)」というのは,
そういう話ですね.

ということで,
楽器ごとに異なる長いおやすみがあるときに,
縦方向に圧縮した見やすい楽譜を作るときなどに使えそうです.

In reply to by knoike

こちらも確認しました。なるほど納得です。長い間のモヤモヤが解消しました。ありがとうございました。

>ひとつの楽器に対して Staff が 2個以上あれば

なぜかこういう状況は考えませんでした。私が独奏指向のせいかもしれません。
ここの設定について確認したかったのは、私同様に分からないままに使っている方がいるのではないか。ハンドブックを見ても良くわからないし。
ならば整理して How to に上げようかと考えたからです。そのうちに合間を見て作成します。

In reply to by knoike

確認しました。
私が混乱していたのは最初にあげた Brassed Up の冒頭部分のサンプルで全てのパートに「段が空の時は非表示にしない」を設定しても、スタイルで「隠す」にすると隠れてしまう部分があったからです。これはそういう意味ではなかったのですね。
画像の A の部分のような場合は隠れ、B の部分のように全てが空の場合には非表示にしないということですね。
そうしてみるとハンドブックの「段が空でも非表示にしない」よりもソフトの「段が空の時は非表示にしない」の方が適切に思えてきました。
(追記:2023/03/10)
最後の(「そうしてみると」以下)は、この機能について私が正しく理解していなかった段階での見解であり、現在はその立場をとりません。

段が空の時は非表示にしない.png

In reply to by yamada_y

私もそんなに理解に自信があるわけではないのですが,どうもまだ一部の理解が噛み合っていない(誤解されている)ようなので,How to を作るのは少し待ってください.

> 私が混乱していたのは最初にあげた Brassed Up の冒頭部分のサンプルで全てのパートに「段が空の時は非表示にしない」を設定しても、スタイルで「隠す」にすると隠れてしまう部分があったからです。これはそういう意味ではなかったのですね。

Brassed Up には空の段(System)がありませんから,[Staff / Part Properties] の [Do not hide if system is empty(段が空の時は非表示にしない)] は発動しないと思います.チェックを入れてもはずしても,結果は変わらないと思います.

> 画像の A の部分のような場合は隠れ、B の部分のように全てが空の場合には非表示にしないということですね。

ここの前半がわからないです.A には空の段(System)がありません.
もしかしたら B も何か誤解されているのかも... .

> そうしてみるとハンドブックの「段が空でも非表示にしない」よりもソフトの「段が空の時は非表示にしない」の方が適切に思えてきました。

どちらでも意図は理解できますが,私は "空でも" のほうが適切に思います.
「空の時は~」というよりは,「たとえ空の時でも~」ということです.
「Format -> Style -> Score で空の五線を隠す設定をしていて,たとえ段全体が空であっても,この五線については隠さない」
という例外設定だからです.例外というか,基本設定を上書きする設定,というか.overrule です.

それと,「段が空の時は~」だと,「じゃあ他の時は?」という感覚になりませんか?

元の英語表現を見つけました.「even if ~」ですね.
https://musescore.org/en/handbook/3/staff-part-properties#common-staff-…

Do not hide if system is empty
Never hide this staff, even if the entire system is empty. This overrules any "Hide empty staves" setting in Format → Style ... → Score.

In reply to by knoike

>Brassed Up には空の段(System)がありませんから,(中略)結果は変わらないと思います.

ええ、そのように理解しました。
先の「これはそういう意味ではなかったのですね。」が誤解を与えてしまったかも知れません。「そういう意味」とは「Brassed Up のような場合にも効果がある。」という意味で、「そうではなかった」と言いたかったのです。

先の画像はスタイルで「隠す」とした後のものです。隠す前の状態を添付します。
段が空の時は(隠す前).png

>それと,「段が空の時は~」だと,「じゃあ他の時は?」という感覚になりませんか?

他の時(空ではないパートがある時)は空のパートが非表示になります。画像のAの部分では音符のないパートが隠れます。(前の投稿の添付画像参照願います。)

私の感覚では「段が空でも非表示にしない」だと「空でなくても非表示にしない」の意が内包されているように思います。

In reply to by yamada_y

(2023-03-06 23:13 修正.誤読して返事をしていた部分を削除し,他を少し修正しました.)

そもそも, [Do not hide if system is empty] チェックボックスは,全パート(全五線)でチェックを入れておく性質の機能ではないと思います.
「五線が空だったら表示しない」を文字通りに実行してしまうと,段の中のすべての五線が空だったときに段ごとごっそり消えてしまって消えたことがわからなくなってしまうので,どこかの五線だけは残すための機能が必要になり,これはその「どこかの五線」を明示的に指定するためにあるのだと思います.
どのパート(五線)の [Do not hide if system is empty] チェックボックスにチェックが入っていなくてもどこかの五線が残るのは,安全のためにいずれかの五線が自動的に残されているのだろうと想像しています.

> 隠す前の状態を添付します。

もしかして,全パートの [Staff / Part Properties] の [Do not hide if system is empty] チェックボックスにチェックを入れた状態ですか?
それだと,この機能が何のためにあるのかわからないと思います.

> 画像の A の部分のような場合は隠れ、B の部分のように全てが空の場合には非表示にしないということですね。

違うと思います.
Aの部分の挙動には [Do not hide if system is empty] チェックボックスの状態は関係ないと思います.
関係があるのは Bの部分に対してだけだと思います.
すべての五線が空であるためにそれぞれの五線が隠れた結果として段全体が隠れてしまうような状況で,
どうしても隠したくない五線にだけこれを設定しておくことで,段全体が隠れてしまうような状況でもその五線だけは隠さないようにする機能だと思います.この設定は複数の五線に設定しておくことができます.

ただ,現実には,この設定をしていなくてもいずれかの五線が自動的に選ばれて残るように MuseScore は作られているようで,段全体が隠れてしまわないようになっているようです.

In reply to by knoike

つくづく言葉で正確に伝えるのは難しいことだと感じます。私の「段」の解釈に起因します。

>「そういう意味」とは「Brassed Up のような場合にも効果がある。」という意味で、「そうではなかった」と言いたかったのです。

「Brassed Up のような、段の中のひとつの譜表が空である時にも「非表示にしない」が機能すると思っていたが機能しなかった。」ということでした。
しかし「機能しなかった。」は私の間違いで、表面的には見えなくても、その段のほかの譜表全てが空になれば見えてきますね。

>そもそも, [Do not hide if system is empty] チェックボックスは,全パート(全五線)でチェックを入れておく性質の機能ではないと思います.

その通りです。私の試行はスタイルでのチェックを入れたり外したりしてどうなるか見ようとしたもので、実際の使用を考慮していません。

>安全のためにいずれかの五線が自動的に残されているのだろうと想像しています.

そのようですね。どうやら最小限表示されるのは一番上の譜表みたいです。そうではなく別の(2番目、3番目など)をそれに代えたい時にこの機能が使えそうだと推測しました。

>Aの部分の挙動には [Do not hide if system is empty] チェックボックスの状態は関係ないと思います.

確かにそうでした。


ところで総譜(system)の特定の段が全て空(音符がない)とは実際の演奏ではどういうことなのでしょうね。思い浮かびません。
何もないのならその部分を削除してしまえば良いと思えるし。
制作中に便利な場合でもあるのかと思ったのですが、やはり思い浮かびません。

In reply to by yamada_y

いま唐突に気づいたのですが,yamada_yさんはメールで通知される文章に対して返信していたのですね.
私は [Save] して投稿した後に何度か編集してしまうことがあり,最終的に Web上に残る返信文はメールで通知される文章とはだいぶ違うことがあります.
Brassed Up の件は私が誤読していたので,この返信を頂く前にすでに了解していました.

> ところで総譜(system)の特定の段が全て空(音符がない)とは実際の演奏ではどういうことなのでしょうね。思い浮かびません。
> 何もないのならその部分を削除してしまえば良いと思えるし。

私もわからないのですが,「指定した時間を休む(無音時間)」指示,とかかなぁ.
オーケストラをやっている方々ならわかるのかもしれませんね.

In reply to by yamada_y

> >それと,「段が空の時は~」だと,「じゃあ他の時は?」という感覚になりませんか?

ニュアンスが伝わらなかったので,この例えは取り下げます.

先に書いたようにどちらでも意図は理解できますし,実際の挙動はどちらにも解釈できる上に見た目の挙動は同じなので,日本語の場合はどちらでもよいのですが,うーん.

「段が空の時は非表示にしない」だと,「段が空だから」-> 「この五線は非表示にしない」,という解釈になりませんか?
この設定の本来の趣旨は「~だから,どうこうする」というよりは,「~の状況下でも,こうする」という趣旨だと私は解釈しています.そのニュアンスが残っているのが「段が空でも非表示にしない」だと思います.

まぁでも,どちらでも挙動や結果は同じです.

In reply to by knoike

[Staff / Part Properties] の [Do not hide if system is empty(段が空の時は非表示にしない)] チェックボックスの機能を理解するために,こういうのはどうでしょうか.

まず元の状態です.
Format -> Style -> Score で
[Hide empty staves within systems] チェックボックスのチェックがはずれている状態です.
上のパート(五線)から,Voice, Flute, Violin です.
2023-03-06.png

この後,
Format -> Style -> Score で
[Hide empty staves within systems] チェックボックスにチェックを入れたときに,
2段目(すべての五線が空の段)で,

  1. Voice パートだけを残したい
  2. Flute パートだけを残したい
  3. Violin パートだけを残したい
  4. Voice パートと Fluteパートを残したい
  5. Flute パートと Violin パートを残したい
    ...

という状況があったときにどうしたらいいかを考えると,

全パートの
[Staff / Part Properties] ->
[Hide when empty] ドロップダウンメニューは [Auto] にしたままにしておいて,

残したいパートに対してだけ,
[Staff / Part Properties] ->
[Do not hide if system is empty] チェックボックスにチェックを入れ,

Format -> Style -> Score で
[Hide empty staves within systems] チェックボックスにチェックを入れる,

のではないでしょうか.この機能は,そういう用途を想定して,例外を指定するために作られたのだろうと想像しています.

mscz ファイルも添付しました.

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In reply to by knoike

「でも」と「は」意味が違ってきます。

・晴れでも開催しない。    / 晴れでなくても開催しない。
・段が空でも非表示にしない。/ 段が空でなくても非表示にしない。(ソフトの動きと一致しない))

・雨のときは開催しない。      / 雨でないときは開催する。
・段が空のときは非表示にしない。/ 段が空でないときは非表示にする。

まあ「でも」も「は」も使い方はいろいろですし、MuseScore ソフト、ハンドブックには上の例のように対になる文があるわけではないので人によって感じ方が違うのでしょう。
何であれ今回の私の目的はそれぞれの項目がどのように働くかを確認したかったので、この件はこれ以上深入りしないことにします。

In reply to by yamada_y

大前提として,このチェックボックスは,他の設定に対するオプションです.下部ルールです.独立した設定ではありません.「五線が空のときにどうするか」という設定に対するオプション設定です.ただ,効力は非常に強いものです.

UI のほうでは「Do not hide if system is empty」とスペースの都合でそつなく縮められていますが,おそらく本来はハンドブックにあるとおりで「Never hide this staff, even if the entire system is empty. 」なのですよ.
「Do not hide ~, if ~」ではなく,
「Never hide ~, even if ~」.
しかも「the system」ではなく,「the entire system」.

私が深く考えすぎなのかもしれませんが,「Never hide ~, even if ~」から,私は開発者(機能設計者)の意図を感じました.

「五線が空のときには隠す」という設定が On になっているのですから,
「この五線は空なので隠す.それどころか,この五線を含む段すべてが空なので絶対に隠す.あたりまえ.
でも,こんなにルール発動条件が強く揃っているにも関わらず,"この五線" についてだけは隠さない.」
という例外に対する強い意志を,このオプション設定から感じました.
それを汲み取ると,
「この五線どころか段全体が空でも,この五線だけは絶対に隠さない」->
「段が空でも非表示にしない」
になるのでしょう.そう日本語訳をあてた人の意図に,私は賛同できます.
yamada_yさんも,最初に投稿したときには,「ハンドブックの「段が空でも非表示にしない」なら意味は分かりますが、何も機能していないように思えます。」と書いていたではありませんか.

単なる if ではなく even if なのですよ,おそらく本来は.
しかも do not hide ではなく,never hide なのですよ,おそらく本来は.
ただ,現実の MuseScore では挙動も結果も同じですし,このチェックボックスを独立した設定であるとみなしても害らしい害も副作用もありません.
単に「段が空だったら」という if で何も違いはありません.

In reply to by knoike

ところで yamada_y さんは,ご自分のブログなどはお持ちでないでしょうか.
たとえば,「note」とか,「Medium」とか,Googleの「Blogger」とか.
https://note.com/
https://medium.com/
https://www.blogger.com/

先日の
「段間隔 / 譜表間隔 / 大譜表間隔などの設定について」
https://musescore.org/ja/node/344593
もそうですが,独自の解析で確実性が必ずしも高くない内容は,公式サイトに載せる内容というよりは,個人ブログ向けの内容のように "私は" 感じます.
公式サイトから情報を得ようとする人のほとんどは,公式サイトにある情報を「開発者や運営者からの正しい確実な情報」だと思うような気がします.
特に「How To」は「公式からのノウハウ伝授」「ユーザーがよく使っている常套手段」のように感じるように思います.
独自の解析内容本体はご自分のブログなどに置いて,公式サイトには「こういう解析記事を書きました」とリンクを貼って紹介するのが責任回避として無難なように "私は" 感じます.

もちろん,公式サイトに直に掲載すること自体に問題らしい問題はありませんし,
そもそも Ver. 4 用のハンドブックは「ユーザーの解析によって書かれている "確実性の落ちる情報"」ですので,
気にすることもないのかもしれませんけれども... .

In reply to by knoike

ブログは現在持っていません。ホームページも、所属していたボランティア団体のために個人で作って管理していた時期もありましたが。
それらは順次整理しています。遠からず、いわゆるデジタル遺産になりますから。
しかし、
>特に「How To」は「公式からのノウハウ伝授」

などと思われるのは私の本意ではありませんから何か考えたいところではありますが。

In reply to by knoike

>日本語の「段」という言葉が混乱の原因のような

仰有るとおりでした。私はひとつの楽器の「段」と考えていました。英語表記で Staff / Grand staff / system なら区別出来ましたね。
慣れるまで少し時間が必要かもしれませんが、今後は英語表記で使うようにしようかと思います。

In reply to by yamada_y

そうなのですよ.
普段の会話では「五線 1本」を「段」と言うことが多いのですが,MuseScore の日本語訳ではなぜか「複数五線の集まり」のことを「段」と言っているようなので,ものすごく混乱します.
他の楽譜作成ソフトでどう表現されているのかはわかりませんが,いまさら MuseScore での日本語訳をすべて直すわけにもいかないので,もうこのまま理解するか,英語表現で使うしかないでしょうね.

(2023-03-06 15:10 追記)
https://musescore.org/sites/musescore.org/files/styles/width_900/public…
MuseScore での日本語訳は,この図↑で書いてあるとおりのようです.

https://musescore.org/ja/%E3%83%8F%E3%83%B3%E3%83%89%E3%83%96%E3%83%83%…
ここ↑にありました.

元の英語表現はここ↓にあります.
https://musescore.org/en/handbook/3/layout-and-formatting#style-page

> また、.「空の譜表を隠す」のドロップダウンメニューの各項目名もいまひとつ良くないと思うのですが。

余談になりますが,Ver. 3.6.2 の日本語文字列はもう簡単な方法では変更できません.
Transifex 上での修正は,現在は Ver. 4系にだけ反映されます.

ただ,簡単ではないもののものすごく大変というわけでもないので,修正案がありましたらご提案ください.
内容や数次第ですが,3.6.2 に反映させる方法を考えてみたいと思います.
少なくとも,非公式版 3.7.0 には反映させたいと,個人的には思っています.

In reply to by knoike

もうひとつ余談,というか,少し違う話になってしまうのですが... .
ハンドブックの日本語訳を日々更新されている方がいらっしゃって,おそらくその方は無償で奉仕されていると思うので頭の下がる思いなのですが,元の英語ハンドブックの表現を汲み取りきれていないことがあります.
ということで,アプリの日本語表示やハンドブック日本語版で意味が汲み取れないときは,アプリを英語表示にしてみたり,ハンドブックの英語版を読んでみることが解決につながるかもしれません.

In reply to by knoike

自動 / 常に / 確認しない / 楽器 はこのメニューが現れた時から理解しにくい表現だと思っていました。
「自動」は「スタイルでの設定に従う」ということですがちょっと長い。「自動」のままでも良いかも。
「常に」は「スタイルでの設定に関わりなく隠す」ということなので単に「隠す」、
「確認しない」は「スタイルでの設定関わりなく隠さない」なので単に「隠さない」
で良いように思うのですが、もとの英語表記とは離れてしまいます。
「楽器」はその機能が理解出来ていないのでなんとも言いがたいですね。

In reply to by yamada_y

「プロパティ」なので,Format -> Style によるデフォルト設定に対する個別のカスタマイズなのでしょう.
Hide when empty ドロップダウンメニューでの設定は,カスタマイズが発動する条件のようなものだと思います.
元の英語は,Auto / Always / Never / Instrument ですので,
この場面での「Never」に対する「確認しない」はほぼ誤訳です.
想像ですが,どこか別の場所で「Never」に対して「確認しない」という訳が妥当な場面があったのでしょう.
(問合せダイアログか何かかなぁ? 「Always / Never」->「常に確認する / 確認しない」とか?)

「Instrument」は,「Grand staff かどうか」ということを端的に表現するための苦肉の策のように思えます.
「五線ひとつで書くのか(Staff),複数の五線で書くのか(Grand staff)は,楽器による」-> 「条件名を "Instrument" にしよう」ということなのではないかなぁと推測しています.

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