連桁
拍子による音符の自動連桁を調整
拍子記号のプロパティ... の設定に従って音符を連桁するのが、MuseScore の既定値です。この自動的に行われる連桁のパターンを変更することについては、デフォルトの連桁を変更 をご参照ください。
個々の音符の連桁を変更
"基本" や "アドバンス" ワークスペース の 連桁のプロパティ パレットにある 連桁記号 を使って、音符に加えられるデフォルトの連桁を変えることができます。
一つあるいは複数の音符の連桁を変えるには (但し、下に記載している羽つき連桁は除きます)、次のどちらかの方法を使います。
- 連桁のプロパティ パレットから、連桁記号をドラグして音符・休符の上にドロップ
- スコア上の関連する音符・休符を 選択 し、 連桁プロパティ パレットにある該当の記号をクリック(Ver.3.4 の前まではダブルクリック)
羽付き連桁を適用するには、次のどちらかの方法を使います。
- 連桁のプロパティ パレットから、羽付き連桁記号をドラグして音符の連桁の上にドロップ
- スコア上の関連する連桁を選択し、連桁プロパティ パレットにある該当の羽付き連桁記号をクリック(Ver.3.4 の前まではダブルクリック)
注: (1) 羽付き連桁はテンポと変更の速さによって2~3本の線を使います。 (2) 2本線の羽付き連桁にするには、連続する 16分音符の連桁から始めます。 (3) 3本線の羽付き連桁にするには、連続する 32分音符の連桁から始めます。 (4) 羽付き連桁の再生はサポートされていません。
連桁記号とその効果
アイコン | 名称 | 説明 |
---|---|---|
Beam start | その音符が前の音符と連桁になっている場合、その連桁を解きます。 | |
Beam middle | 選択した音符とその前の音符(があれば)を連桁します。 これは Beam 16th sub と Beam 32nd sub でも同様です。 | |
No beam | 選択した音符の前と後ろの連桁を解きます。 | |
Beam 16th sub | その音符から2段目の連桁を始めます。 | |
Beam 32nd sub | その音符から3段目の連桁を始めます。 | |
Automatic Beam | そこでの 拍子記号 によって定まるデフォルトの連桁を適用します。( 上記 ご参照) | |
Feathered beam, slower | 緩やかにテンポを遅くする指示の羽付き連桁を始めます。 | |
Feathered beam, faster | 緩やかにテンポを速くする指示の羽付き連桁を始めます。 |
注: 2つの音符・休符間の連桁はその2つの音符・休符によって定まります。例えば、連続する2つの音符がどちらも連桁の始まりとするとすれば、その2つの音符間に連桁は有り得ません。2つの音符が桁によって互いに結び付けられて良いのであれば連桁となり、そうでなければ2つの音符が連桁されることはありません。
連桁の傾きを調整
キーボードやマウスで調整するには:
- 連桁の上で 編集モード に入ると、右の調整ハンドルが自動的に選ばれています。
- 上下の矢印キーを使うか、右の調整ハンドルをドラグして連桁の傾きを変更します。
- Esc を押して編集モードを抜けます。
インスペクタ を使って調整するには:
- 連桁をクリックします。
- インスペクタ の "連桁" セクションにある "カスタムポジション" にチェックを入れます。
- "位置" の値を変えて望む傾きにします。
連桁の高さを調整
キーボードやマウスで調整するには:
- 連桁の上で 編集モード に入ると、右の調整ハンドルが自動的に選ばれています。
- Shift+Tab を押すか、中央の調整ハンドル(ver 3.4 の前までは左の調整ハンドル) をクリックして選択します。
- 上下の矢印キーを使うか、中央の調整ハンドル(ver 3.4 の前までは左の調整ハンドル) をドラグして連桁の高さを変更します。
- Esc を押して編集モードを抜けます。
インスペクタ を使って調整するには:
- 連桁をクリックします。
- インスペクタ の "連桁" セクションにある "カスタムポジション" にチェックを入れます。
- . "位置" の値を変えて望む高さにします。
連桁を水平に
- 連桁をクリックします。
- インスペクタの "連桁" セクションにある "水平指定" にチェックを入れます。
- 必要に応じて、キーボードやマウスを使って 連桁の高さを調整 します。
もし、スコア全体にわたって連桁を水平にしたい場合には、フォーマット→スタイル…→符尾 の "すべての連桁を平らにする" オプションを使います。
羽付き連桁の調整
羽付き連桁を調整するには:
- 音符の連桁を選択し、
- インスペクタ の "連桁" セクションにある "左旗の位置" と "右旗の位置" の値を調整します。
ローカルレイアウト
MuseScore は音符をその音価に従って間隔を割り当て、その上で臨時記号や歌詞などの要素を加えています。複数の譜表からなるスコアの場合、次の例のように音符の間隔が均等ではない状態になることがあります。
インスペクター には ローカルレイアウト のオプションのチェックボックスが用意されていて、その段の他の譜表とは別に音符間隔を設定することができます。上の例の上側譜表で連桁に "ローカルレイアウト" を適用すると、より均分な音符間隔になります。
ローカルレイアウトを再調整するには:
- 1つ以上の連桁を選択し、
- インスペクター の "連桁" セクションにある ローカルレイアウト にチェックを入れます。
連桁の向きの変更
連桁の符頭からの向きを上下変更するには:
- 1つ以上の連桁を選択し、
- 次のいずれかの方法を使います。
- X キーを押す。
- ツールバーの "方向転換" アイコンをクリック。
- インスペクタ の "連桁" セクションにある "方向" オプション (自動、上、下) を選択。
連桁モードをリセット
連桁を楽譜上の拍子に従ったものに戻すには:
- スコアの上でリセットしたい箇所を 選択 します。選択しない場合はスコア全体が対象となります。
- メニューから フォーマット→連桁をリセット を選びます。
参照
外部リンク
- How beams work (MuseScore HowTo)
- How to add a beam over a rest (MuseScore HowTo)
- How to place a beam between notes (MuseScore HowTo)
- 分断した連桁が長すぎる場合 (MuseScore HowTo)
- Traditional Vocal Beaming (MuseScore Plugin)