区切りとスペーサー
区切りとスペーサー パレット には、印刷では非表示となる次の記号があります。
最初の3つの記号は 区切り で、縦の線は スペーサー です。
区切り
区切り は小節あるいは フレーム に適用でき、次の3つの種類があります。
- 譜表の折り返し: それ以降のスコア部分を新しい 段 で始めます。
- ページ区切り: それ以降のスコア部分を新しいページで始めます。
- セクション区切り: それ以降のスコア部分を新たな セクション で始めます(下記ご参照)。必要なら、ページ区切りを一緒に使うこともできます。
注: (1) 区切りは画面で見えますが、印刷では表示されません。(2) スコアの全体あるいは一部に譜表の折り返しを加える(削除する)ことについては、譜表の折り返しを追加/削除 をご参照ください。(3) 小節を分けることについては、 小節の操作: 小節の分割 をご参照ください。
小節に区切りを加える
区切りを加えるには、(1)キーボードショートカット か、あるいは (2) パレット の 区切り 記号を使います。
キーボードショートカットを使う
譜表の折り返し か ページ区切り を加えるには、
1. 次のいずれか1つを選択します。
* 縦線
* 小節
* 符頭
* 譜表に付随したテキスト要素 (例:歌詞の音節、コード記号、譜表テキストなど)
* ある範囲の小節 (このオプションを選ぶと、選択範囲の前と後ろに区切りが加えられます。)
2. 次のどちらかの方法を使います。
* 譜表の折り返し: ↵ を押します(トグルスイッチです) 。
* ページ区切り: Ctrl+↵ (Mac: Cmd+↵) を押します(トグルスイッチです) 。
パレットの区切り記号を使う
ワークスペースの パレット からどの記号でも加えることができます。
1. 次のいずれか1つを選択します。
* 縦線
* 小節
* 符頭
* 譜表に付随したテキスト要素 (例:歌詞の音節、コード記号、譜表テキストなど)
* ある範囲の小節 (このオプションを選ぶと、選択範囲の前と後ろに区切りが加えられます。)
2. パレットの区切り記号をクリック(Ver.3.4 の前まではダブルクリック)します (トグルスイッチです)。
- あるいは、区切り記号をパレットから小節にドラグします。
フレームに区切りを加える
フレーム に区切りを加えるには、次のどちらかの方法を使います。
* 区切り記号をパレットからフレームにドラグします。
* フレーム を選択し、パレットの区切り記号をクリック(Ver.3.4 の前まではダブルクリック)します。
区切りを削除する
次の方法を使います。
- 1つ、あるいは複数の区切りを選択し、Del を押します。
譜表の折り返しを追加/削除 もご参照ください。
区切りを移動する
必要に応じて区切りの位置を変えることができます。その区切り記号で 編集モード に入り、コンピューターのキーボードの矢印キーを使います。(テキストオブジェクトの位置を調整 をご参照ください。)
セクション区切り
セクション区切り は、その名の通り、同じスコアの中で別のセクションを作成するために使います。譜表の折り返し と同じように、その次の小節あるいはフレームを新たな段で始めることになり、必要なら ページ区切り を併用することもできます。セクション区切りは、例えば楽章を分けるといった場合に利用できます。
スコアの中で、各セクションはそれぞれ独立した小節番号で始まります。セクションの最初の小節の番号は1という初期設定で始まりますが(次の図をご参照)、スコアと同じく、第1小節の番号は画面表示されないようになっており、小節のプロパティ のダイアログでその設定を変えることができます。そのダイアログでは小節番号に関する他の要素も設定できます。
新しいセクションの最初で拍子記号あるいは調号を変えても、前節最後の小節の終わりに "慣例の記号" は表示されません。次の例を参照ください。
スコアを再生する際、プログラムは各セクションの間に短いポーズを加えます。また、一つのセクションで最初の 反復終了の縦線 に達すると、再生カーソルはそのセクションの最初に戻ります。反復開始の縦線 の設定は任意です。
3.4 以降のバージョンでは、セクション区切りを選択すると、インスペクタ の中で次のプロパティを調整できます。
* 一時停止: そのセクション終わった後の停止長さを秒で指定
* 楽器名を省略せず新しいセクションを開始(チェックボックス)
* 小節番号をリセットして新しいセクションを開始(チェックボックス)
* 新しいセクションの最初の段をインデントして開始(ver 3.6 から、チェックボックス)
3.4 より前のバージョンでは、セクション区切りを右クリックして セクション区切りのプロパティ... を選択することで、同じプロパティにアクセスできます。
スペーサー
次の3種類の スペーサー があります:
* 譜表スペーサー(下): 下向き矢印で、下の譜表との間隔を増やします。高さの最小値を設定できます。それはレイアウトの変更によって必要となれば自動的に増加しますが減少することはありません。
* 譜表スペーサー(上): 上向き矢印で、上の譜表との間隔を増やします。高さの最小値を設定できます。それはレイアウトの変更によって必要となれば自動的に増加しますが減少することはありません。
* 譜表スペーサー固定: 英語大文字の "I" に似ています。下の譜表との間隔を固定します。ユーザーが設定した間隔は常に維持され他の自動設定の影響をうけません。その1箇所に限って、スタイルや自動配置の設定を無視したい場合に使えます。
注: (1) スペーサーはその場のみの限定です。スコアの全体に渡って譜表の間隔を調整したい場合には、 フォーマット → スタイル... → ページ で行います。スペーサーはフレームには適用できません。
スペーサーを加える
- 小節を選択し、パレット のスペーサー記号をクリック(Ver.3.4 の前まではダブルクリック)するか、あるいは、スペーサー記号をパレットから小節にドラグします。
- スペーサーの高さを設定するには、次のいずれかの方法を使います:
- インスペクタ のスペーサー・セクションで "高さ" を調整する。
- パレットのスペーサー記号を選び、パソコンの ↑↓ キーや Ctrl+↑↓ を使って末端のハンドルを上下に動かす。
- スペーサーの調整ハンドルをドラグする。
スペーサーを削除
- そのスペーサーをクリックし、Del キーを押します。