パレット
パレット とはスコアに適用する音楽記号を集めたフォルダーです。MuseScore 既定のパレットには関連する記号を集めてありますが、ほぼすべての種類の記号、線やテキストを表示するようカスタマイズできます。パレットは ワークスぺース の主要部です。
Musescore には基本とアドバンスの2つのパレットセット(類似の名前の ワークスペース に含まれる)が事前に用意されています。 それは単に始まりにすぎません。既存のパレットにあなた自身の記号やテキストを加えたり、新たなワークスペースを作ることができます。言い換えれば、どのワークスペースにも、あなたの記譜のニーズに合うように設定できるということです。(下の カスタムパレット をご参照ください。)
パレットを表示・非表示
スコアウィンドウの左がパレットエリアの既定の場所です。それを表示・非表示するには:
* メニューから 表示 → パレット を選択するかキーボードショートカット F9 を使います。
パレットを既定場所から引き離すには:
* 2重の山形記号のアイコンをクリックするか、パネルの上部バーをダブルクリックします。
パネルを基の位置に戻すには、もう一度上部バーをダブルクリックします。詳しくは サイドパネル をご参照ください。
パレットの開閉
- パレット名の隣にある矢印をクリックするか、パレット名をダブルクリックします。(MuseScore 3.3 よりも前のバージョンであれば、矢印あるいパレット名のどちらかを 一度 クリックします。
そのパレットに登録された記号はパレット名の下の升目に表示されます。既定のパレットをカスタマイズした場合、削除した記号を見るには さらに表示 をクリックします。
シングル・パレット・モード
一時に一つのパレットだけ開くようにするには、ワークスペースの一番上を右クリックして "シングルパレット" のボックスにチェックを入れます。こうすると、別のパレットを開いたときに以前表示されていたパレットは閉じます。
パレットから記号を適用
Version 3.4 以降
* スコア上の要素を選んでパレットの記号をクリックするか、適用したい譜表のスコア要素の上に記号をドラグ・アンド・ドロップします。
Version 3.4 よりも前
* スコア上の要素を選んでパレットの記号をダブルクリックするか、適用したい譜表のスコア要素の上に記号をドラグ・アンド・ドロップします。
ヒント: 使用中にパレットの内容が誤って再配置されることを防ぐには、パレット名を右クリックして "編集可能" のチェックを外しておきます。
記号やパレットを検索するには、上部の 検索 ボックスに名前をタイプします。タイプした名前の記号やパレットが下に表示され更にタイプするとそれに応じて変わってゆきます。どのパレットの記号も表示され、パレットをあちこち見て回る必要がありません。
上記検索の結果から、記号を直接に適用することができます。
スコアに加えたら、それを、コピー、ペースト、複製することができます。コピーアンドペースト をご参照ください。
パレットのリストをカスタマイズ
リストの中でパレット名の順を変える
- 順を変えたいパレットの名前をドラグし望む位置にドラグします。
新たなパレットを作る
- パレットリストの上部で パレットの追加→カスタムパレットを作成 を選びます。あるいは、パレットのリストのどこかを右クリックし、 新たなパレットを挿入 を選びます。
- 作成するパレットの名前をタイプし、OK を押します。
新しいパレットに記号を加える方法は、下の パレットをカスタマイズ をご参照ください。
あるパレットをリストで非表示にするt
そのパレットが MuseScore 既定のものか、上記の方法であなたが作成したかにより、非表示の方法が異なります。
Musescore 既定のパレットを非表示にするには:
* 非表示にしたいパレットの名を右クリックし、パレットを隠す をクリックします。
あなたが作成したパレットを非表示にするには:
* 非表示にしたいパレットの名を右クリックし、パレットを隠す/削除 をクリックし、更に隠す をクリックします。
非表示のパレットをリストに表示する
- パレット・リストの上にある パレットの追加 をクリックし、表示されたパレット名の脇にある 追加 をクリックします。
パレットを削除する
削除できるのは、あなたが作成したパレットのみです。
- 削除したいパレットの名を右クリックして パレットを隠す/削除 を選び、削除 をクリックします。
MuseScore 既定のパレットは削除できません。既定のパレットを使いたくない場合には、リストからそのパレットを非表示にします。
パレットをカスタマイズする
MuseScore 既定のパレットでもあなたが作成したパレットでも調整することができ。新しい記号を追加、既存の記号を削除、配置を入れ替えたりできます。
MuseScore 3.3 以降、基本とアドバンスのワークスペースにある全パレットを直接カスタマイズできます(それより前のバージョンであれば、最初に 新しいワークスペースの作成 を行う必要があります。)
パレットをカスタマイズする前:
1. 当該のパレットを右クリックし、"編集可能" がチェックされていることを確かめます。あなたが新しく作成したパレットであれば、自動的に"編集可能" がチェックされます。
2. そのパレットが開かれていることを確かめます。
既存のスコアにある要素をパレットに加える
- Ctrl+Shift (Mac: Cmd+Shift) を押したまま、記号をスコアからパレットにドラグします。
マスターパレットからパレットに記号を加える
-
マスターパレット が表示されていなければ、メニューから 表示 → マスターパレット を選ぶか、それに代え、Shift+F9 (Mac: fn+Shift+F9) のキーボードショートカットを使います。
-
マスターパレットからカスタムパレットに記号をドラグします。
カスタムパレット内で記号を再配置するには:
- Shiftを押したまま、その記号を表示したいセルにドラグします。
パレット内で記号の順を変える
- 記号を表示したい場所にドラグします。近接する他の記号は自動で移動します。
パレット枠内の記号の位置・サイズを変える
- パレット枠を右クリックし、プロパティ を選ぶと、次のダイアログが表示されます。びます:
- 名前: その記号のセルの上にマウスを移動すると表れる、ツールのヒント
- コンテンツ オフセット X, Y: セルの中での記号の位置を調整
- コンテンツ スケール: セルの中での記号の表示の拡大・縮小
- 譜表の表示: その記号に続いて楽譜の五線を描く
注: これらの指定の変更はそのパレットの中でだけ有効で、スコア上のサイズやオフセットに影響しません。
パレットから記号を削除する
- その記号を右クリックし、削除 をクリックします。あるいはその記号を選択し、パレット名の右に表示されるごみ箱のアイコンをクリックします。
ユーザー作成のパレットでは多くの操作が異なっています。パレットリストから一時に表示できるパレットは一つで、そのパレットから記号をドラグしたり、スコア上の要素を選択してからパレットの記号をクリックします。
Use < and > to step through the palettes in the list.
パレットメニュー
パレット名を右クリックするか、パレット名の右にある ... をクリックすると、次のメニューが表示されます。
- パレットを隠す:
- 新しいパレットを挿入: 新しく空のパレットを作成
- 編集可能: パレットの内容の編集を許可
- パレットをリセット:
- パレットの保存: .mpal ファイルとして保存
- パレットの読み込み: .mpal ファイルの読み込み
- パレットのプロパティ...: パレットを開いた際の表示を調整
- 名前
- セルのサイズ : 幅、 高さ
- 要素オフセット: そのパレットの要素全てについて、上下オフセットの調整
- スケール: そのパレットの要素全てについて、表示の大小の調整
- グリッドを表示: 各パレットの周りに境界線を引く
適用したテキストや線のあり方
パレットからスコアに加えた記号が テキスト 要素 (例えば、譜表テキスト、強弱記号、フィンガリング、反復括弧など) を含んでいる場合、フォントタイプ、フォントサイズ、テキスト色、並び方などは、次のように取り扱われます。
-
ユーザーが変更していないテキストプロパティは、該当の テキストスタイル を適用
-
ユーザーが変更したが未だカスタムパレットに保存されていない記号はカスタムテキストプロパティであり、カスタマイズされたまま
それに対し、パレットから適用された 線 の 線のプロパティ は変わることなく存続します (即ち、カスタムワークスペースに保存する前のユーザー設定か、基本/アドバンスワークスペースに規定された通りです)。