音部記号の変更が保存されない

• 2021/11/30 01:41

譜表の途中で音部記号が変更される箇所を、普通の書き方で書いたものは1のようになりますが、これを再度立ち上げると2のようになってしまいます。1のように修正して保存しても2に戻ってしまいます。「別名で保存」にして保存しても変わりません。修正した状態でPDFにエクスポートすれば、その通りに出力されます。
反復記号が背中合わせになっていることとなにか関係があるのでしょうか。
見栄えが悪いし、普通でもないと思いますが、どうにもうまくいきません。
この解決方法はないでしょうか。

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コメント

試して見たところ 1 ではなく 2 のようになるのでどういうことなのだろうと戸惑いましたが、小節ではなく音符か休符を選んで音部記号を入力すると 1 になりますね。そして保存し再び開くとおっしゃる通り 2 になってしまいます。

楽典には詳しくないので断定的にはいえませんが、2 の形が本来のあり方なのではないでしょうか。というのは楽譜の初めに反復縦線をつけた場合、音部記号は反復開始縦線の前になっているからです。
音部記号と反復縦線.png

それはさておき、ご希望のようにするにはマスターパレット(Shift + F9)の記号>Clefs に有る記号を使えば出来そうです。
マスターパレット記号.png

ただこの場合表示のみで、音部記号としての機能は果たさないようです。また、記号、音符の位置を調整する必要が生じます。

見栄えを気になさるのなら画像のような処理はいかがでしょう。
音部記号と反復縦線2.png
(1)水平フレームを挿入し、ここで段を改めます。
(2)フォーマット>スタイル>ページ の下の方にある「慣例の音部記号を表示」のチェックを外します。
(3)水平フレームの幅を調整します。
※段を改める以外は、いずれも「必要に応じて」です。

音部記号の変更にあわせて段が変わるので読みやすさの点でも良いかと思うのですが。

In reply to by yamada_y

y_yamada様
ご回答ありがとうございます。
やはり同じようになりますか。ピアノ教室をやっている姪に、2のような書き方は普通かと尋ねてみましたら、見たことがないということでした。同じ楽譜の他の部分でも同様の変更を数箇所していますが、出だしや反復記号の前とかではないので、こういうことは起こっていません。これはやはりMusescoreの仕様で、仕方がないようですね。少なくともPDFでエクスポートすれば、印刷も配布も可能なので、それで行くことにしました。
色々とアイデアを考えてくださりお手間を取らせました。ありがとうございました。

おそらくですが、MuseScoreとしては保存後再読み込みした時のものが正しく、「正しく保存されない」というバグではなく「編集時に画面上で即時反映されない」というバグなのだと思われます。

さて、それでも質問者様の望まれるような形にするため、「やってみたらこれでできた」レベルの方法をご報告いたします。

「デフォルト設定では小節線の前に音部記号が置かれる」方法を使うと結果的には「小節線の後に音部記号を置くことができる」ということになるので、やや腑に落ちないかもしれません。また、後述しますが注意事項がありますので100パーセントの答えではありません。しかし、まずまずの現実的な解ではないでしょうか。

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[0] ここでは、まだ「反復終了/開始」の縦線ではない状態として話を進めます。

[1] 音部変更をする「音符」ではなく、「小節」を選択して音部記号を付加します。
 参考:[ハンドブック]→[記譜]→[音部記号]

☆ この時点では、音部記号(変更用なのでやや小さい記号)が小節線の前に置かれます。
  (cf.「最初の音符」に付加すると、その小節内に置かれます)

[2] 縦線を「反復終了/開始」にします。

☆ この時点で、質問者様が不満に思われている、「反復終了縦線」「音部記号」「反復開始縦線」の状態になります。なお、上記の[1]にて「音符」に音部記号を付加していた場合、編集直後の画面では「反復の終了と開始が一体」なのに保存後再読み込みすると「反復の終了と開始が分離」という状態になります。これは、「分離されているのが(MuseScoreとしては)正しいが、編集直後に即時反映されない」というバグであると考えられます。

 ※※ 当初の投稿から訂正しました。(本文上で訂正済み) ※※
   誤:なお、上記の[1]と[2]の順序が逆の場合
   正:なお、上記の[1]にて「音符」に音部記号を付加していた場合

[3] (変更用の)音部記号を選択し、インスペクタにて「自動配置」のチェックを外します。

☆この時点で、「反復の終了と開始が一体」になります。

[4] (変更用の)音部記号を選択し、インスペクタにて「オフセット X」の値を調整し、音部記号の位置を好みのところに移動します。

[5] 音部記号が変更されてから最初の音符を選択し、「前との間隔」を調整して、音部記号との重なりを回避します。

☆ [4]と[5]の作業順序は問いません。[5]が先の方が、表示が重ならなくて良いかもしれません。適宜[4]と[5]を少しずつ調整すれば良いでしょう。

★注意事項★

変更用の音部記号の「慣例の音部記号を表示」にチェックが入っており(デフォルト)、なおかつ音部変更がちょうど段の折り返し部分になる場合、前述の[3]~[5]の処置をおこなっていると、上の段の末尾に置かれる予告のための音部変更記号の位置が間抜けな場所になり、さらに下の段の最初の音符の位置が不必要に間のあいたものになってしまいます。
このため、前述の[3]~[5]の処置を適用するか否かの決定は、どこで段を折り返すかが確定してからにするべきでしょう。

In reply to by To_chan

なるほど!! 質問者ではありませんが勉強になりました。ありがとうございます。
この方法の要点は音部記号の自動配置ですね。音部記号にも自動配置のオン/オフが有ることには気づきませんでした。

(引用)なお、上記の1と2の順序が逆の場合、編集直後の画面では「反復の終了と開始が一体」
☆私が試した限りでは「一体」「分離」は1と2の順序ではなく、音部記号入力を入力する際、小節を選択するか音符を選択するかに依存するようなのですが。

In reply to by To_chan

To_chan様
先ずは結果報告ですが、見事に出来上がりました。
既に譜としてはできているので、変更位置の問題はありませんでした。
念のため、複製を作ってそれで作業しました。

懇切丁寧な手順解説に従ってやりましたところ、思ったほど複雑な手続きではなく、とてもスムーズに行きました。こんなやり方はいったいどうやって思いつかれたのか不思議なほどです。色んな場合にこの「自動配置」というのが影響することは経験があり、これを外すというやり方は別の簡単なもので一度やったことがあったので、自分でも確信をもって行うことができました。出来上がってから保存し、再度立ち上げて元に戻っていないことを確認しました。また、反復記号も通常通り機能することも確認しました。

これで完全に問題が解決しました。本当にありがとうございました。
y_yamada様にもお礼を申し上げます。

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