How to に「段間隔 / 譜表間隔 / 大譜表間隔などの設定について」をアップロードしました。
https://musescore.org/ja/node/344593
フォーマット>スタイル>ページ の設定項目についてです。かなり長文になりました。
今回は過去にアップロードしたものとは些か毛色が違います。過去のものは「こうしたら良いよ。」とか「私はこうしている。」でしたが、今回のものは「こうしたらこうなった。」です。How to とは言えないかも知れません。
分からないところが残ったまま書きましたがそれなりに役には立つと思います。ご高覧のうえ誤りなどがありましたらご指摘下さい。
コメント
何年か前に Facebook のコミュニティで yamada_yさんと
「挙動がわからないですね.公式の解説もないですね.」
と話したあの UI のパラメータですね.お疲れ様でした.
私は結局のところ,解析せずじまいのままです.
とりあえずわかっているのは,
「あの UI で有効/無効を切り替えているのは,動的なレイアウト調整」
です.
「動的」ですので,[有効] になっていると,
楽譜に何が入力されるかによって刻々と譜表間隔が変化する仕組みになっていると思います.
ある五線の音符やスラー/タイ,クレッシェンドなどが,
その上下隣りの五線の音符やスラー/タイ,クレッシェンドなどとぶつからないように,
そして離れすぎないように,上下だけでなく周辺との兼ね合いもみて,
動的にページ内の譜表間隔が調整されて変わると思います.
ですから,空の五線譜の状態で [有効] 時の挙動を解析するのは,限界があると思います.
とはいえ,yamada_yさんの解析結果は,挙動を理解したい方の手がかりになると思います.
([無効] 時は,たぶん "automatic alignment" 以上の動的調整はないでしょうから,
解析できるのかもしれません.)
それから,あの UI 中の max/min 値は,推測ですがおそらく
自動調整の上限/下限値です.調整幅というか,可動域というか.
もしこの推測があたっている場合は,
上限値 < 下限値
を設定すると,調整幅が負の値になりますので,
自動レイアウト調整が働いたときでも何も動かない,という状態になるのかもしれません.
そもそも "Factor" という,何らかのアルゴリズムのパラメータ(数式の係数)を直に設定させているので,
そこはソースコード(プログラム)を読み解くか,仕組みを作った人が解説してくれないと
確実なことはわからないですね.
とはいえ,動的レイアウト調整の「方針」のような説明はあります.
「New features in MuseScore 3.6」
https://musescore.org/en/handbook/3/new-features-musescore-36
Facebook のコミュニティにも貼りましたが,あのあとも私はちゃんと読んでいません.
ただ,彼らは譜表の垂直方向の間隔調整に関しては "alignment" ではなく "justification" と呼んでいるので,
何らかの「ちょうどよい」と感じる "感覚的な尺度" を持って自動調整しているのかもしれないなぁ,
と私は推測しています.
In reply to 何年か前に Facebook のコミュニティで… by knoike
ふと思ったのですが,彼らのいう "automatic placement / alignment / justification" は,
"dynamic placement / alignment / justification" ですね.
もし彼らが "dynamic ~" という表現をしてくれていたら,UI 中では
「譜表の動的な垂直揃えを有効にする」
「譜表の動的な垂直揃えを無効にする」
という表現になるので意図が汲み取りやすかったなぁ,と思いました.
あるいは,もし彼らが「有効/無効(Enable/Disable)」という表現を使わずに,
「動的な/静的な(Dynamic/Static)」という表現を使ってくれていたら,UI 中では
「動的な垂直揃えを行う」
「静的な垂直揃えを行う」
という表現になるので,これでも意図が汲み取れますね.
すみません,ほぼ独り言でした.
In reply to ふと思ったのですが,彼らのいう "automatic… by knoike
>「動的な垂直揃えを行う」
>「静的な垂直揃えを行う」
◆これ良いですね。先のコメントを踏まえると適切に思えます。
In reply to 何年か前に Facebook のコミュニティで… by knoike
>何年か前に Facebook のコミュニティで
◆ええ、それ以来気になってはいたのですが私自身それほど使う機能ではありませんでしたし、試行錯誤しているうちになんとか希望するレイアウトが出来たり(出来てしまったり)で不自由していませんでした。またかなり面倒な作業になるのではないかという何となくの予感もありましたので伸ばし伸ばしにしていました。
先日そのコミュニティのメンバーであった人から直のメッセージでお尋ねがあって腰を上げました。予期したとおりなかなかやっかいでしたしその割に成果につながらなかったと思っています。
>「あの UI で有効/無効を切り替えているのは,動的なレイアウト調整」です.
◆そう考えると納得出来そうです。
>ですから,空の五線譜の状態で [有効] 時の挙動を解析するのは,限界があると思います.
◆とはいえいろいろ入力して検証するには、その要素の自動配置のチェック/アンチェックも加わりそうです。さらに膨大な作業になりそうな予感がして腰が引けます。
自分でも読むのが億劫になりそうな長文になりましたので全体を概観する表を付け加えました。
まあ、これとて正確かどうか分かりませんが。