声部

最終更新は 2 ヶ月前

    日常的に用いられる声部という用語は、それ自身がリズムを持った旋律あるいはパートを意味します。MuseScore における声部はそれとは異なり より多くを含んだソフトウェアの機能であり、和音の中で独自の符幹の向きとなり、符幹の向きが自動で定まり、プレイバックの取り扱いがより容易となります。音部記号を持つ各譜表について、MuseScoreは作曲者に対し4つの声部を指定できるようにしています。声部は他の記譜ソフトでは "レイヤー" と呼ばれることもあります。 MuseScore の声部 (1,2,3,4) をSATBの声楽スコアでの声部と混同しませんよう。

    声部はどのように表示されるの?

    スコアの一部を 選択 すると、声部ごと異なる色(声部1は青、声部2は緑、声部3は橙、声部4は紫)で強調表示されます。

    Voices colored

    SATB スコア作成のヒント

    • 4つの声部別に4つの譜表を用いる Open score SATB では、各譜表で MuseScore の声部1を使います。
    • 例えば讃美歌のように、4つの声部に2つの譜表を用いる Close/Closed score SATB では、
      • 上の譜表と下の譜表ともに MuseScore の声部1と2のみを使い、: 上の譜表の声部1は S (ソプラノ)、声部2はA (アルト) ; 下の譜表の声部1は T (テノール)、声部2は B (バス)
      • 初心者の間違い: 声部3を T (テナー)、声部4を B (バス)、これでは不要な休符を作り出すことになります。休符を非表示 ご参照。
      • 初心者の間違い: 声部1を B (バス)、これでは符幹の方向が定まりません 符幹の方向を自動で.
    • MuseScore では通常、声部3と4は使われません。声部を使うのは? ご参照。

    声部を使うのは?

    • 異なるリズムを持った複数の旋律があり、すなわち長さの異なる音符が同時に演奏される場合
    • 符幹の方向を自動で を使って、ポリフォニーな音楽を記譜したい場合
    • 1つの譜表の上で1つの和音で異なる符幹の方向としたい場合
    • ミキサーでmute musical line separatelyとしたい場合
    • Check for parallel fifths and octaves といったプラグインで声部を使いたい場合

    声部における制限

    • 声部ごと個別に 強弱記号 を適用できない
    • 個別の声部の音量を、ミキサーのスライダーでは変更できないが、mute することはできる

    異なる声部に音符を入力するには

    2つの声部それぞれにフレーズを記譜する方法を、次に示します。

    1. 最初に声部1の音符を入力: 音符入力モード_ になっていて、ツールバーの声部1のボタンが Voice selector 青く表示されていることを確かめます。最初に、声部1の音符を入力します。入力時、符幹が下向きになるものがありますが、声部2を加えると自動的に反転します。

    次の例は、声部1にだけ音符入力をした状態を表しています。

    Voice 1 notes

    1. カーソルを入力開始位置に戻す: 声部1の音符入力が終わった時点で、 キーを繰り返し押すと音符毎に左に動いてそのセクションの最初の音符に戻ります。 あるいは、Ctrl+ (Mac:Cmd+) を使えば1小節単位で戻れます。もっと単純に、Esc を押して 音符入力モード を抜けてから最初の音符をクリックするという、直接的な方法もあります。

    2. 声部2の音符を入力: 音符入力モードにあってそのセクションの声部1の最初の音符が選択されていることを確かめます。ツールバーの右の方の "声部2" ボタン Voice 2 button をクリックするか、ショートカットキー Ctrl+Alt+2 (Mac: Cmd+Option+2) を押します。下側の声部を入力すると下向き符幹で表示されます。

      次の例は、前述の例に声部2の音符が加えられた状態を表しています。

      Voices 1 and 2

    符幹の方向を自動で

    Staff with several voices

    • 声部1と3の音符は 上向き符幹 ; 声部2と4は 下向き符幹。この機能を使うとpolyphonic music の記譜が容易になります。この機能は声部1のみで声部2がない小節では働きません。
    • この自動設定を変えるには、インスペクタコードセクション符幹の方向 プロパティを使うか X を押します。
    • この機能を使いたくない場合、各譜表とも声部1のみを使います。
    • 初心者の間違い: SATBスコア に対し、初心者は声部1を B (バス) とすることがあり、これでは符幹の方向を自動でが機能しません。tips ご参照。

    休符は自動で

    声部番号の小さい声部に音符・休符がない場合、自動で休符が加えられます。これを避けるには、一番小さい番号の声部から入力します。

    初心者の間違い: Close/Closed score SATB に対し、初心者は声部3 T (テナー) ・声部4B (バス) から入力を始め、思わぬ休符を招くことになります。tips ご参照

    休符を削除あるいは非表示に

    必要であれば、どの休符でも 非表示 にすることができます。該当の休符を選択し、V を押すか、 インスペクタ の "表示" ボックスのチェックを外します。声部1ではできませんが、声部2、3、4の休符はそれを選んでDelete を押すことで 削除 することができます。しかし通常はお勧めしません。それに代え、非表示とするのが良いでしょう。

    声部1の休符は、それが含まれる小節を削除する場合にだけ可能です。選択範囲を削除小節の削除 をご参照ください。

    削除した休符を復旧

    声部2~4で削除した休符は、その声部のその拍に音符入力を行う前に復旧しておく必要があります。(XMLMIDI ファイルをインポートする際などに、問題を生ずることがあるかもしれませんので。) そういった小節を元に戻す簡単な方法は、その声部を声部1と2回交換することです。下の 声部の音符の交換 をご参照ください。

    声部の音符の交換

    2つの声部間で音符を交換するには:

    1. 対象 範囲 の小節 (もしくは音符) を 選択 し、
    2. メニューバーから ツール声部 を選んで、
    3. 交換したい2つの声部の組み合わせを表示されるリストから選ぶ。

    : (a) 選択対象のすべての声部が選択されますが、交換の対象となるのは一度に2つの声部のみです。(b) 選択したのが小節の一部分であっても、その小節全体が対象となります。

    交換ではなく、音符を他の声部に移動

    音符を交換するのではなく、他の声部に移動することができます。

    1. 音符入力モード ではないことを確かめます。
    2. 移動したい音符の符頭を選択 (任意の声部)
    3. 音符入力ツールバー かキーボードショートカット Ctrl+Alt+1-4 (Mac: Cmd+Option+1-4) を使って、移動先の声部を選択

    : 移動を有効に実施するには、次の条件に合うことが必要です。

    • 移動先声部のコードがそこに移動する音符と同じ長さであること。
    • あるいは、移動先声部が休符のみの場合、移動する音符を収容するのに十分な長さであること。
    • タイ は使われていないこと。

    現在作業中の声部より大きい番号の声部の音符を選択するには:
    1. Alt + を使って、作業中の声部の一番下の音符に選択を移し;
    2. Alt + を使って、大きな数値の声部に移動し;
    3. 求める音符が選択されるまで、これらステップを繰り返します。

    現在作業中の声部より小さい番号の声部の音符を選択するには;
    1. Alt + を使って、作業中の声部の一番上の音符に選択を移し;
    2. Alt + を使って、小さい数値の声部に移動し;
    3. 求める音符が選択されるまで、これらステップを繰り返します。

    参照

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