MuseScore 3 の新機能

Updated 4 ヶ月 ago

MuseScore 3 には新機能や強化された機能がいくつも含まれています。それを短くまとめた Release notes for MuseScore 3 をご参照ください。もう少し詳しい解説をハンドブックの該当ページを参照しつつ、以下お知らせします。

自動配置

MuseScore はスコア上の各要素を (a) スタイル デフォルトに設定されたプロパティと (b) 手動による調整に従って位置決めします。自動配置が可能な要素については、MuseScore は重なり合うことを避けるよう、必要に応じて1つあるいは複数の要素を移動します。

自動配置 をご参照ください。

デフォルト位置

ほとんどの要素のデフォルト位置は フォーマット → スタイル の設定によって決まります。そのデフォルト設定を変えることができますし、インスペクタ で手動で調整(下記ご参照)し、さらにその右側にある "S(スタイルに設定)" を使ってスタイルに設定することができます。

要素のタイプによりプロパティは異なりますが、概ね次のものが含まれます。

  • 配置 上/下 (譜表の上か下に表示するかを特定)
  • オフセット (デフォルト位置からの上/下を特定)
  • 自動配置での最小間隔 (自動配置が有効な場合、他の要素との最小間隔)

自動配置 をご参照ください。

手動で調整

多くの要素は譜表の上あるいは下に配置することができます。ある要素の位置を上から下、あるいは下から上に変えるには Inspector の "場所" で設定するか、キーボードショートカットの "X" を押します。

位置を手動で調整するにはドラグするか、あるいはインスペクターのオフセットを変更します。ただし、どちらの方法でも他の要素と重なるような設定はできません。自由に位置決めをしたい場合には、自動配置のチェックを外します。

自動配置 をご参照ください。

自動配置を不可とする

その要素の自動配置を不可とするには、インスペクターの "自動配置" のチェックを外します。その要素はデフォルト位置に戻り、他の自動配置となっている要素の影響を受けません。

自動配置 をご参照ください。

積み重ね順

インスペクターの "積み重ね順" 設定で、複数の要素が重なり合い自動配置によって動かない場合にどの要素が積み重なるかをコントロールします。

自動配置 をご参照ください。

テキスト・フォーマッティング

テキストのフォーマットは3つの条件で行われます:

  • その要素に指定されている テキストスタイル は、フォント、アライメント、フレームといった要素のデフォルトを設定しています。
  • これらのテキストのプロパティを変えるには、インスペクターを経由して選択した要素に適用します。
  • テキスト・ツールバーを使えば、特定の文字にカスタムフォーマットを適用できます。

テキストの基本テキストスタイルとプロパティ をご参照ください。

テキストスタイル

それぞれのテキスト要素はそれに応じた テキストスタイル を伴っています。その要素の種類によりデフォルトのスタイルが設定されていて、譜表テキストには譜表テキストスタイルがあり、強弱記号には強弱記号テキストスタイルといった具合です。テキストスタイルはフォント、サイズ、太文字/イタリック体/下線の要否、アライメント、フレームの要否を定める規定値です。

フォーマット → スタイル → テキストスタイル を使えば、これらテキストスタイルの規定値を変更できます。例えば、リハーサル記号を大きくとか、歌詞をイタリック体にすることができます。こうした変更はそのスタイルを使う他の記号で既に入力済みのものも、その後加えるものについても適用されます。フォーマット→スタイルのダイアログで、テキストスタイル設定の一部が含まれている要素もあります。設定はリンクしていて、小節番号のフォントサイズはフォーマット→スタイル→小節番号でも、フォーマット→スタイル→テキストスタイル→小説番号でも変更可能です。効果は同じで。スコア上の小節番号全部がそのサイズになります。インスペクターを使ってテキストスタイルの規定値を変更することもできます。下の テキストプロパティ をご参照ください。

譜表テキスト、リハーサル記号や歌詞など直接入力したテキスト要素のほとんどについて、インスペクターのスタイルコントロールを使って別のテキストスタイルにすることができます。そうすることで、その要素の "本来の" スタイルとは異なるスタイルを使った表示となります。例えば、譜表テキストを選択し、テンポスタイルを与えることによって、あたかもテンポ記号のような表示にすることができます。

テキストの基本, テキストスタイルとプロパティ をご参照ください。

テキストプロパティ

テキストコントロールはそのスタイルが使われる要素のプロパティの既定値を定めていますが、インスペクターを使えば特定の要素について、それらプロパティを変えることができます。例えば Ctrl+クリック で複数の譜表テキストを選択して、インスペクターでそれを大きくすることが可能です。各要素の右側にある "元のスタイルに戻す" ボタンを使えは、既定値に戻ります。
"S(スタイルに設定)" ボタンをクリックして、スタイルを一致させることもできます。従って、たとえば小節番号全部のサイズを変える方法として、小節番号を一つ選んでインスペクターでサイズを変更し、"S(スタイルに設定)" をクリックする方法もあります。

テキストの基本, テキストスタイルとプロパティ.

カスタムフォーマット

テキスト編集 を使ってカスタムフォーマットをテキストに適用することができます。

譜表タイプの変更

スコアの中間で、譜表のサイズ、符頭の形状といった符頭の在り方、拍子記号の生成など、譜表プロパティを変更することができます。譜表タイプの変更のシンボルはテキストパレットにあります。これを、変更したい小節に加えてから、 インスペクターを使って Staff Type Change のプロパティを変更します。

譜表タイプの変更 をご参照ください。

一時的・カッタウェイ譜表

特定の段について一時的な譜表を作成するには、まず通常の手順(編集→楽器)で譜表を加え、音符・休符を入力した後、その譜表を右クリックして 譜表/パートのプロパティ... を選び、"Hide when empty(からの譜表を隠す)" を "常に" に設定します。こうすることにより、(フォーマット→スタイルで)スコア全体に対する "Hide empty staves(空の譜表を隠す)" を有効にしなくても、その譜表は必要な個所で表示されることになります。"Hide when empty(空の譜表を隠す)" の既定値は "自動" で、"Hide empty staves(空の譜表を隠す)" であってその譜表が空の場合に非表示になります。他の設定の "Never(確認しない)" は "Hide empty staves(空の譜表を隠す)" が有効であってもその譜表は表示されませんし、"楽器" は複数の譜表からなる楽器についてそれら全ての譜表が空の場合に非表示となります。

カッタウェイ譜表は occia や cutaway スコアと呼ばれる音符が記譜されている小節のみを表示するもので、それを作るには、譜表を右クリックして"譜表/パートのプロパティ..." を選び、 "カッタウェイ" オプションを有効にします。これは "Hide when empty(空の譜表を隠す)" や "Hide empty staves(空の譜表を隠す)" とは関わりなく利用できます。

段のセパレータ

"段のセパレータ" は短い斜線の集まりで、一つのページにある複数の段を見た目で分けるために使われます。Musecore ではこれを自動的に加えることができます。フォ-マット → スタイル → 段 でセパレータの位置を左、右、あるいは両方に設定できます。個々のセパレータのスコア上の位置は手動で調整でき、非表示とすることもできます(現時点でこれらの設定は保存できません)。

譜表の距離

MuseScoreにおける自動配置機能の一部として譜表の距離は自動で設定されるので、最小の間隔を設定しておいて、あとは必要に応じてより広くするよう MuseScore に任せておくことができます。MuseScore 2 では "譜表スペーサー" で譜表の距離を 増やす ことができましたが、MuseScore 3 では 減らす "Staff spacer fixed down" も "区切りとスペーサー" パレットにあり、そのスペーサーを適用して高さを調整します。そうすることで重なり合いを避けるべく MuseScore がスペースを加えるのではなく、自ら対応することができます。

スペーサー をご参照ください。

Don't Break

現在利用できません

MuseScore でお馴染みの System break、Page break、そしてSection break に加え、"区切りとスペーサー" パレットに新しく "Don't break" 記号を加えました。これを使うと2つの小節は常に一緒になり、例えば小節を跨いだ複雑なフレーズがありそれらをいつも一緒にしておきたいといった場合に利用できます。もし2つの小節がその段に収まらない場合、MuseScore はその両方を次の段に送ります。(現在、これによりその段の後ろ側には "空白" を生じます。)

声部からパート譜へ

スコア上の様々な楽器から パート譜 を作成することができる機能に加え、一つの楽器の特定の譜表、あるいは特定の譜表の特定の声部をパートとすることもできます。これにより、例えばフルート1とフルート2といった複数のパートをそれぞれ異なるパートとしたまま、それを合わせた1つの譜表を作ることができます。

パートのダイアログの下側に、Instruments in Score と Instruments in Part の2つのセクションが設けられました。"新規" (あるいは "すべて新規")を使ってパート譜を作り出せば、上側にあるどのパートについても、下側で、そのパートにどの楽器を選ぶかだけではなく、選ばれた楽器のどの譜表のどの声部を選ぶかを選べます。

ある楽器をパート譜に加えるには Instruments in Score でその楽器を選び、"+" を押します。パート譜からある楽器を削除するには Instrument in Part でその楽器を選び、"-" を押します。パート譜で譜表や声部をカスタマイズするには、Instrument in Part のその楽器の前にある矢印をクリックすると、その楽器のすべての譜表と声部が拡大表示されます。譜表を削除するにはそれを選んで "-" を押し、声部を削除するにはそれのチェックを外します。

限定: 譜表で声部1だけを選択した場合、そのパート譜の譜表には声部1だけが含まれることになります。ですから、フルート1とフルート2を同じ譜表に記譜するには、たとえ途中で同じフレーズであるとしても2つの声部をその譜表に記譜する必要があります。また、そのフレーズのリズムが同じであったとしても2つのパートを重音で記譜するわけにはゆきません。

パートに分解と1つのパートに集結

"パートに分解" は音符に加え声部を分けることができるよう、進歩しました。パートに分解 をご参照ください。

"1つのパートに集結" には次の2つのモードがあります。

一つの譜表を選択して "1つのパートに集結" を使えば、同じ拍で同じ音価の異なる声部の音符をコードに合算します。この機能は、若干バグがありましたが MuseScore 2 でも同じでした。

複数の譜表を選択して "1つのパートに集結" をすると、各譜表の4つまでの声部で記譜されてる内容を合わせ、一番上の譜表に複数の声部としてまとめることができます。この点、声部とするのではなくコードにまとめることから同じリズムでなければならなかった MuseScore 2 とは異なります。この MuseScore 3 の在り方により、異なるパートが異なるリズムであっても元のまま維持して一つの譜表にまとめることができ、(4つの譜表の)SATB オープンスコアを(2つの譜表の)クローズド版に縮小するのに使えます。さらに、できる範囲で声部をコードにまとめたいといった場合には、この機能を再度働かせます。

ツール をご参照ください。

タイムワイズ音符入力

音符の入力や削除について、それによる変更に応じて小節を自動的に伸ばしたり縮めたりします。拍子のない音楽の作曲や通常の編集でも有用です。

現在選択されている音符の前にもう一つの音符を挿入するには、Ctrl+Shift を押しながら通常のように音符を加えます。例えば、音符入力モードにあって Ctrl+Shift+クリック すると、現在選択されている音符と同じ長さの音符をクリックした位置に挿入することがきます。Ctrl+Shift+B で現在のカーソル位置に現在選択している音価で B が挿入されます。ツールバーの音符入力ボタンの隣のドロップダウンメニューを使ってタイムワイズ音符入力に切り替えることもできます。このモードでは、音符入力が Ctrl+Shift を押したままのように働き、その位置の既存の音符・休符を書き換えるのではなく、音符・休符を挿入してゆきます。

音符・休符を削除するには、音符入力モードではなく通常のモードでなくてはなりません。音符を選択し Ctrl+Delete を押します。

音符入力モード, タイムワイズ削除 (ツール) をご参照ください。

小節の分割/結合

特定の音符の前で小説を分割するには、その位置にパレットから小節線を Ctrl を押しながら入力します。具体的には、音符を選択し、パレットの小節線を Ctrl+ダブルクリックします。また、ツール → 小節 → 選択した音符/休符の前で小節を分割、を使うこともできます。

2つの小節を結合するにはその間の小節線を選んで Ctrl+Delete します。メニューの、ツール → 小節 → 選択した小節の結合、を使うこともできます。

小節の操作 をご参照ください。

タイムライン

タイムラインはスコア全体を画像的に表示します。タイムライン (F12) でアクセスします。上にはテンポ、調号、拍子記号の変化や、りハーサールマーク、繰返しや小節の複重線を表示しています。下はスコアの譜表を表し、空の小節がハイライトされています。その表示をクリックした箇所に応じたスコアの位置に移動します。

タイムライン をご参照ください。

スコア比較ツール

スコア比較ツール(表示/スコア比較ツール)を使って、一つのスコアの異なる2つのバージョンを比較し、その差を見つけることができます。比較したい2つのスコアを選択し、"現在の版" あるいは "最後に保存した版" と比較したいかを指定して "比較する" ボタンをクリックします。(そのスコアの現在版を最後に保存した版と比べると、最後に保存した後に変更したものを見ることができるわけです。)差異が一覧となって右側に表示されます。選択したスコアは自動で左右表示となります。一覧に表示された差をダブルクリックすると、2つのスコアの変更された要素がハイライト表示されます。

通常は規定値の Intelligent 比較を使って人が読める形式 (例 "小節 1: 音符: property pitch changed from B4 to C5")の差異表示にします。また Raw モードを使えば実際の XML コードによる結果を表示することもできます。

スコア比較 をご参照ください。

ミキサー

ミキサー をご参照ください。

ピアノロールエディター

ピアノロールエディター をご参照ください。

カポの設定

"カポの設定" は譜表テキストのプロパティになり、その位置以降、次のカポの設定が行われるまで、すべての音符の音高を自動的に変化させることができるようになりました。

カポ再生 をご参照ください。

フレットボードダイアグラム

新しいユーザーインターフェースです。フレットボードダイアグラム をご参照ください。

リリースノート

外部リンク

Do you still have an unanswered question? Please log in first to post your question.