プレイバック:コード記号 / ナッシュビルナンバー
スコア上にコードの音符を並べるには コード記号を音符に転換 をご参照ください。
MuseScore は Version 3.5 以降、スコアの再生時に、自動で コード記号 と ナッシュビルナンバー(但しローマ数字を除きます)をプレイバックします。
Version 3.5.1 以降、これが行われるのは MuseScore 3.5 以降で当初作成されたスコアに限られ、それよりも前に作成されたスコアは [下] (#playback-off)に述べる方法を使って、それを有効とする必要があります。
プレイバックのオン・オフ
注: 以下の設定は オーディオ と MIDI の エクスポート にも影響します。
全てのスコアに対して (version 3.5.1 以降)
コード記号のプレイバックを 全て のスコアについて有効・無効とするには:
- メニューから 編集 (Mac: MuseScore)→環境設定…→アドバンス) を選び; さらに次のオプションを必要に応じて選びます:
- version 3.5 よりも前に作成したスコアで再生を有効・無効にするには:
score/harmony/play/disableCompatibility
をチェック・アンします。(チェックされていてプレイバックしないのが、デフォルトです) - version 3.5 以後に作成したスコアで再生を有効・無効にするには:
score/harmony/play/disableNew
をチェック・アンチックします。(チェックされておらずプレイバックするのが、デフォルトです。)
- version 3.5 よりも前に作成したスコアで再生を有効・無効にするには:
作業中のスコアに対して
version 3.5.1 以降
_全てのコード記号のプレイバックをオン・オフするには__:
- メニューから フォーマット→スタイル…→コード記号→Play をチェック・アンチェックします。
version 3.5
全てのコード記号のプレイバックのオン・オフを切り替えるには:
- コード記号あるいはナッシュビルナンバーの一つを選択し、
- インスペクタ の "コード記号" セクションにある "再生" ボックスをチェック・アンチェックし、
- その右端にある "S(スタイルに設定)" ボタンをクリックします。
あるいは、下 の説明のように、そのトラックのプレイバックを ミキサー の中でミュートすることもできます。この方法は、例えば、コード記号を使うパートが複数のある中で、一つのパートでだけプレイバックを操作したい場合に使います。パート譜 は別途調整が必要です。
選択したコード記号のプレイバックをオン・オフするには:
- その 範囲 を選択し、
- そのうちの1つのコード記号・ナッシュビルナンバーを右クリックし
- 選択→選択範囲内のすべての要素類似した要素 をクリックし、OK を押す。
- インスペクタ の [コード記号] セクションで [再生] ボックスをチェック・アンチェックします。
あるいは
- 対象範囲の最初のコード記号・ナッシュビルナンバーをクリックし、
- その範囲の最後のコード記号・ナッシュビルナンバー Shift+クリック し、
- インスペクタ の [コード記号] セクションで [再生] ボックスをチェック・アンチェックします。
プレイバックの音色を変更
コード記号のプレイバックの音色は "グランドピアノ" が既定値です。これに代え、Version 3.5.1 から、ソロ・ギターのテンプレート を使って作成したスコアには、"Nylon String Guitar"が適用されます。
コード記号のプレイバックの音色を変えるには:
- ミキサー を開き(ショートカット F10, Mac: Fn+F10)、
- トラック領域 のそのパートの トラック に移動し、
- "展開" の矢印をクリックしてそのパートのチャンネル・トラック全てを表示させ、
- 名前の右側が -harmony あるいは -Chord syms (端折られているかもしれません)となっているチャンネル・トラックをクリックし、
- 音色 のドロップダウンリストで新しい "音色" を選びます。
この設定は総譜とパート譜の両方に適用されます。
プレイバックのの音量を変える / トラックをミュートする
- ミキサー を開き(ショートカット F10, Mac: Fn+F10)、
- トラック領域 のそのパートの トラック に移動し、
- "展開" の矢印をクリックしてそのパートのチャンネル・トラック全てを表示させ、
- 名前の右側が -harmony あるいは -Chord syms (端折られているかもしれません)となっているチャンネル・トラックをクリックし、
- 音量のスライダーを調整するか、そのトラックの "M" ボタンを押して、ミュートします。
この設定は、総譜とパート譜を別に行う必要があります。
編集中の記号の音のオン・オフを切り替える
編集中の記号の音のオン・オフを切り替えるには :
- メニューから 編集 (Mac: MuseScore)→環境設定…→音符入力モード に進み、
- "編集時に音を鳴らす" ボックスをチェックし・チェックを外します。
コード記号の解釈とボイシング
必要に応じ、選択したコード記号のプレイバックでのプロパティを次のように調整することができます:
1. 一つあるいは複数のコード記号を選びます。
2. インスペクタで、次のように変更を加えます。:
* 解釈. 次の選択肢:
** 通常
** ジャズ. これにより音色に例えば長9度といったような色が加わります。 ただし音が省かれる場合あり、コード自体や次のコードといった環境によります。
* ボイシング. 次の選択肢:
** 自動
** 主音のみ
** 密集 = 1オクターブ内の音符;
** ドロップ2 = 音程が2番目に高い音符を1オクターブ下げる;
** 6音;
** 4音 = 3rd, 5th, 7th, 9th;
** 3音.
注: 全てのボイシングにはバス音が含まれます。 そのコードの基音の2オクターブ下です。
* 持続範囲: 次の選択肢:
** 次のコード記号まで
** 小節終了まで
** コード/休符の長さ
Cメジャーセブンスのコード記号 (Cmaj7 or CM7) のプレイバックに対する解釈とボイシングのあり方は次のようになります。
注: ボイシングの "密集" と "自動" 指定は、この例のコード記号では同じ結果ですが、他のコード記号では異なる場合もあります。なので "密集" としたい場合にはこの指定を行っておくのがベストです。