繰り返しとジャンプ

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    単純な繰り返し

    単純な繰り返し を作るには、そのパッセージの 開始終了 の位置に 反復開始 と 反復終了 の縦線を付けます。これらの記号は、縦線反復記号 のパレットから適用します。

    Simple repeat

    : 繰り返しの開始位置が、その楽譜あるいは セクション の始まりである場合、反復開始の縦線を省略できます。

    1番括弧と2番括弧での終わり方

    まず上記のような単純な繰り返しを作り、それから1番括弧、2番括弧を加えます。反復番号括弧 をご参照ください。

    再生

    再生時繰り返しのオン・オフ

    ツールバーの "繰り返し再生" icon ボタンがトグルスイッチです。

    繰り返しの箇所の再生回数の設定

    単純な繰り返し、例えば上のイラストのものや1番2番括弧の繰り返しなど、1回目は適切に再生されます。より複雑な繰り返しには次のような調整が必要です。:

    1. 繰り返しの開始と終了の縦線の位置が正しいこと。繰り返し括弧については最後以外の各括弧が反復終了の縦線となっていること。
    2. 単純な繰り返し で1度を超える繰り返しが必要な場合、 反復終了の縦線がある小節を右クリックして 小節のプロパティ を選びます。行いたい繰り返し回数に応じて 再生回数 を調整します。
    3. 複雑な反復番号括弧、例えば次のような場合:
      volta_example.png
      反復番号括弧の "反復の順" が適切に設定されていることを確かめます。(反復番号括弧のプロパティ ご参照)。反復終了の縦線がある小節を右クリックして、小節のプロパティ を選びます。再生回数 を調整して、その番号括弧の "再生回数" を1上回る設定にします。この例での(1-5)番括弧は5回再生されるので、"再生回数" の設定は6にする必要があります。

    反復記号とテキスト

    繰り返しに関する記号とテキストは、基本・アドバンスワークスペースの 反復記号 パレット にあります。そのパレットには次の記号があります。
    * 小節の繰り返し、セーニョ、セーニョの変形(サーペント)、コーダ、コーダの変形(コーデッタ)の繰り返し記号
    * D.S.、D.C.、To Coda、Fine のテキスト
    * 繰り返し縦線

    Repeats palette

    反復 記号をスコアに加えるには、次のどちらかの方法を使います。
    * 小節を選択し、求める記号をパレットの中でクリック(3.4 より前のバージョンではダブルクリック)します。
    * その記号をパレットからドラッグし、そうしたい小節上にドロップします。(そうすると小節の色が変わります)

    ジャンプ

    ジャンプ とはスコア上の記号で、演奏上、指定された マーカー (下記参照) に飛ぶことを示しています。ジャンプには、D.C. (Da Capo)、D.S. (Dal Segno) の各種テキストが含まれます。

    再生時のジャンプを正しく設定するには:

    • ツールバーの"反復再生" "Play Repeats" icon ボタンを選択します。これはトグルスイッチなので、同じボタンをクリックすることでオフにできます。

    • ジャンプの 、通常の在り方に従い、単純な繰り返しの最後の回のみを再生します。もし、ジャンプの後にもその繰り返しを全て行いたい場合には:

      1. 適用されるジャンプの記号を選択し;
      2. インスペクタの "ジャンプ" セクションにある "反復再生" をチェックします。

      : ジャンプはそのセクションの単純な繰り返しが全て行われた後に実行されます。

    ジャンプ をクリックすると、インスペクタジャンプ セクションに、テキストボックスとチェックボックスが表示されます。それらは再生時に次の効果をもたらします。

    • ジャンプ先: 再生時、このタグ指定の"ラベル" の マーカー に飛び、
    • ここまで演奏: このタグ指定の "ラベル" の マーカー に至るまで再生し、
    • ここから再開: このタグ指定の "ラベル" の マーカー に飛んで再生します。
    • 反復再生: このボックスをチェックすると、MuseScore は D.C. (Da Capo) あるいは D.S. (Dal Segno) でジャンプした後に繰り返しを実行します。チェックしなければ、ジャンプの後に 単純な繰り返し は行われず、繰り返しの最後であるかのように進みます。

    : スコアや セクション区切り開始終了 に関連するタグは、黙示的 なものでユーザーが加える必要はありません。

    マーカー

    マーカー とは ジャンプ で参照される場所です。黙示的なものに加え、”開始”と”終了”には次のものがあります。

    • Segno : セーニョ (タグ: segno)
    • Segno variation. : セーニョの変形(サーペント) (タグ: varsegno)
    • Coda : コーダ (タグ: codab)
    • Coda variation : コーダの変形(コーデッタ) (タグ: varcoda)
    • Fine: (タグ: fine)
    • To Coda: (タグ: coda)

    マーカーをクリックすると、インスペクタの マーカー セクションに次のプロパティが表示されます。

    • マーカーの種類: 必要に応じ、ドロップダウンリストで変更することが可能です。
    • ラベル: これはマーカーに付けられた名称です。上の ジャンプ もご参照ください。

    ジャンプの例

    • Da Capo (D.C.): "D.C." の記号で再生は最初(黙示の開始タグ)へジャンプし、そのスコア・セクション全体を(黙示の終了タグまで)再生します。
    • Da Capo (D.C.) al Fine: "D.C. al Fine" の記号で再生は最初(黙示の開始タグ)へジャンプし、Fine(fine タグ)まで再生します。
    • Da Capo (D.C.) al Coda: "D.C. al Coda" の記号で再生は最初(黙示の開始タグ)へジャンプし、To Coda (codaタグ) まで再生します。それからさらに、Coda 記号 (codab タグ) へ再生が継続します。
    • Dal Segno (D.S.): "D.S." の記号で再生は Segno 記号(segnoタグ)へジャンプし、そのスコア・セクション全体を(黙示の終了タグまで)再生します。
    • Dal Segno (D.S.) al Fine: "D.S. al Fine" の記号で再生は Segno 記号(segnoタグ)へジャンプし、Fine(fine タグ)まで再生します。
    • Dal Segno (D.S.) al Coda: "D.S. al Coda" の記号で再生は Segno 記号(segnoタグ)へジャンプし、To Coda (codaタグ) まで再生します。それからさらに、Coda 記号 (codab タグ) へ再生が継続します。

    : ジャンプとマーカーのプロパティ (即ち tag 名) は インスペクター 経由で設定できます。
    multiple jumps_jp.png
    複数のジャンプ・マーカーを用いる場合にはそこでの調整が必要です。

    参照

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