譜表テキストと段テキスト
譜表テキスト や 段テキストは 全般に利用するテキストとして有用です。スコアに適用するには次のいずれかの方法を使います。
- 音符・休符を選択し、譜表テキスト は Ctrl+T を、段テキスト はShift+Ctrl+T を押します。
- 音符・休符を選択し、メニューを追加→テキスト と進んで、求めるオプションを選びます。
- 音符・休符を選択し、パレットの中で求めるテキストをクリック(Ver.3.4 の前まではダブルクリック)します。
- 求めるテキストをパレットから音符・休符上にドラグします。
こうすると、 テキスト入力 用の空の枠が作られます。抜けるには、Esc を押すか、その枠の外の空白の場所をクリックします。
それぞれが意味するところとは別に、譜表テキストと段テキストには次のような再生プロパティのオプションがあります。
異なる点の概要
テキストスタイル | 対象は? | 再生 (該当あれば) | パート譜に表示? |
---|---|---|---|
譜表テキスト | その譜表のみ | その譜表のみ | その楽器の譜表のみ |
段テキスト | 段の譜表全て | 段の譜表全て | 段の楽器全て |
譜表テキスト
譜表テキスト は、そのスコアの中の1つの 譜表 (あるいは大譜表) に適用され、その譜表に対してのみ行われる指示で、再生に関する指示の場合はその譜表のみ反映されます。このテキストはその楽器の パート譜 に表示されます。
空の譜表を隠す を選んでいる場合には、空の譜表に属する譜表テキストも非表示となります。
譜表テキストのプロパティ
フォント、サイズ、イタリック体などの通常のテキスト・プロパティはインスペクターで直接に見ること、変更することができますが、譜表テキストの中には再生に関連するプロパティもあります。
例として、譜表テキストは Solo や Pizzicato といったスコアの1つの譜表への指示を適用するのに用いられます。譜表テキストの指示内容にもよりますが、その指示テキストのある譜表の再生をそれに応じるようにすることができます。その譜表テキストの再生プロパティをアクセスするには次にどちらかの方法を使います:
- その譜表テキストを選択し、インスペクタの "譜表テキスト" セクションで "プロパティ" をクリックします。
- その譜表テキストを右クリックして "譜表テキストのプロパティ" を選び、関連のタブをクリックします。
ダイアログ・ウィンドウがひらき、次の再生プロパティのためのタブが含まれています:
- "チャンネルの変更" タブを選択しチャンネルのおオプション領域をクリックするとチェックできます。
- このプロパティを使って楽器の音色を変えます。例えばトランペットの音色をオープン/ミュートや、ヴァイオリンのアルコ/ピッチカートを切り替えるといった具合に。2チャンネル以上を定義された楽器にだけ有効です。"チャンネルの変更" タブを選択し、"チャンネル" 欄のオプションの1つをクリックすれば、チェックできます。"標準" オプションだけであれば、その楽器は1つのチャンネルだけです。詳しくは 譜表途中での音色の変更 をご参照ください。
- MIDI アクション
- このタブで行えることはないので、無視してください。
- スウィングの設定
- スウィング再生で "straight" と "swing" フィーリングを切り替えます。スコアの全ての譜表や、スコアの始まりから最後までの全体にスウィングを適用することもできます。詳しくは スウィング をご参照ください。
- カポの設定
- 弦楽器には "カポ" を適用することができ、フレット毎/半音単位で上に移調した再生となります。詳しくは カポ再生 をご参照ください。
譜表テキストを同じスコア内でコピペしたり、カスタム・パレット に加えたりすると、再生に関するプロパティもコピーされます。
段テキスト
段テキスト の記載はスコアの中の1つの譜表にしますが、段の 全ての 譜表に対する指示です。それに付随する再生のプロパティはその段全てに適用されます。段テキストは全ての パート譜 に表示されます。
段テキストは 空の譜表を隠す 設定があっても、非表示となることはありません。
段テキストのプロパティ
スウィング を加えたり編集するには:
- そのテキストを右クリックして 段テキストのプロパティ を選び、スウィング設定 タブをクリックします。